本好きリビドー(210) (1/2ページ)

週刊実話

◎快楽の1冊
『基地反対運動は嫌いでも、沖縄のことは嫌いにならないでください』 知念章 ワニブックスPLUS新書 880円(本体価格)

 ネット社会でSNSがすっかり浸透してきた現在、ようやく世間に曝されつつあるのが、沖縄で厄介なのは「基地の島」であることではなく問題が基地の外、基地外にある点だ。地縁血縁の濃く密着した地域だからこそ、地元県警ですら思い切った手段が取れないのをいいことに、高江で基地反対運動を繰り広げる集団の傍若無人の横暴ぶりは天下に明らか。法的根拠なき一般道の通行車両への私的検問は遂に救急車まで止めるなど目に余るものがある。なぜこれらが放置状態なのか?
 どうして反対運動家たちの横断幕にハングル(ちなみにハングルとは偉大な文字、を意味する朝鮮語なので、韓国語とも朝鮮語とも言いたがらない人が苦しまぎれに「ハングル語」と呼ぶのは単純な誤り)がやたらと目立つのか。本業が人材育成コンサルタントのはずの在日韓国人・辛淑玉氏がなぜ一連の行政への妨害を煽動するのみならず、ツイッターに得々と「〇月〇日、琉球独立」などとぶち上げられる背景に一体、何があるのか。これらの疑問を少しでも言葉に出して批判しようものなら、ヒステリックに「差別」、果ては「沖縄ヘイト」なる新語までひねり出し、公開討論の呼びかけには一切応じようとしない。揚げ句に「身の危険を感じて」ドイツに亡命――徹頭徹尾、根深く悪質な被害者根性=悪と非は常に他者にある発想しか垣間見られぬが、そういう輩の人権救済申し立てを丸呑みするBPO…。
 那覇出身の著者は沖縄の戦後史全体を問い直す作業を通じ、いかに教育とマスコミの刷り込みで県民の意識がゆがめられたか、徐々に本土との間に疎隔が生じたかを解きほぐしてゆく。沖縄は先の大戦で捨て石になどされておらず。だが、近い将来、その可能性への警鐘。(居島一平/芸人)

【昇天の1冊】
 今年は江戸が東京へと名称が変更になってから150年の節目の年だ。2年後にオリンピックが開催されることもあり、東京の源である「江戸」が再び注目されている。
 そんな時にタイムリーに発売されたのが『サライの江戸 江戸城と大奥』(小学館 1700円+税)。雑誌『サライ』のムックシリーズの1冊だ。

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