元関脇琴錦の朝日山親方が辛口解説、大相撲名古屋場所はここを見よ! (2/3ページ)
――彼らが優勝争いの中心になりそうですが、それに割って入りそうな力士は?
朝 大関・高安(28)、豪栄道(32)には、頑張ってほしいんですけどね。栃ノ心の話に戻りますが、四つに組んだときの彼の地力はものすごい。白鵬も白旗を上げたほどですから。ただ、今のままだと相撲のパターンが少ない。突っ張りを利用しながら、離れて取る相撲を身につけたほうがいいでしょうね。そういう意味ではケンカ四つで、突き押し相撲を得意とする高安との対戦が、栃ノ心が今後飛躍するか否かのカギとなる。
そして、「大関候補」の御嶽海(25)、逸ノ城(25)の両関脇ね。御嶽海は昨年から関脇に定着しましたが、気持ちが「守り」に入り、勝ち越すのがやっとの状態が続いています。本来、押し相撲なのに二本差しに行ってみたり、相撲に迷いもある。あまり稽古が好きじゃない点も気になるなぁ。その点、逸ノ城は一門の横綱・鶴竜とふだんから稽古したり、稽古相手に恵まれています。ただ、気持ちの優しい子だから、一つつまずくと、連敗するのが難点。「太り過ぎ」を指摘されてのダイエットも成功したのか、してないのか(笑)。
――両関脇は炭水化物ダイエットを実践して、体調がいいという話もあります。
朝 エッ? 炭水化物ダイエットなんかやってるの? それは力士にとって、どうなんだろう? ヘトヘトになるまで稽古をすると、普通、昼のチャンコなんか口に入っていかないもの。私と同じ時代に活躍した200キロ超えの小錦関だって、稽古量を増やすことで体重を落としていましたよ。本来なら、食べて稽古をして力士の体を作るんですが、今は圧倒的に稽古量が不足している。さらに、全体的に骨も細いからケガしやすいし、これじゃあ「ブロイラー力士」なんて言われても仕方ないかもしれないね。