元関脇琴錦の朝日山親方が辛口解説、大相撲名古屋場所はここを見よ! (1/3ページ)

日刊大衆

元関脇琴錦の朝日山親方が辛口解説、大相撲名古屋場所はここを見よ!

「史上最強の関脇」と称された、元琴錦の朝日山親方。豊富な取材と人脈、鋭い洞察力で、熱戦続く名古屋場所を大胆予測してもらった。(取材・文/武田葉月 ノンフィクションライター)

――夏場所後、関脇・栃ノ心(30)が大関に昇進。「新大関で優勝!」との声も上がっていますね!

朝日山(以下、朝)ありえるんじゃないでしょうか? 大関昇進の目安は、直前3場所の成績が33勝以上なんですが、栃ノ心の場合は37勝している。初場所、14勝1敗で初優勝してから、ノリに乗っています。2度目の優勝を果たせば、一気に横綱への道を切り開くことも可能。ここで重要なのは、「大関に昇進した」ことに安心しないことですね。

――「勢いも味方につけろ!」ということですね。

朝 その通り。優勝31回の大横綱・千代の富士関は、昭和56年初場所、関脇で初優勝。翌春場所に大関昇進して、その年の秋場所では横綱になった。つまり、1年で関脇から横綱にジャンプアップしたわけです。今の栃ノ心なら、その可能性もありじゃないかと。

 一方、先場所4回目の優勝を果たした鶴竜(32)、優勝40回の白鵬の両横綱も場所前、元気に稽古をしていました。白鵬は4月の春巡業中には、モンゴルの大英雄でもある親父さん(ムンフバトさん)を亡くして、失意のどん底にいた。そんな中で迎えた夏場所、序盤戦は気持ちが乗っていかなかったものの、「中盤からスイッチが入った」そうなんです。12日目の全勝の栃ノ心との一番は、自分のケガの回復具合を占う意味でも大切な相撲。結果的にはがっぷり四つに組んで力負けしてしまったけれど、「まだ、やれる! という手応えをつかんだ」と、私に話してくれました。また、鶴竜は優勝回数を重ねて自信をつけてきました。ただ、相手力士を引いてしまう悪いクセがあって、相撲が雑な一面がある。5日目までに波に乗れるかに、かかっているでしょう。

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