一番長い爪で2メートル近く!「世界で最も長い片手の爪」を持つ男性、66年ぶりに爪切り(長爪注意)

アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアで、「世界で最も長い片手の爪」を持つ男性が66年ぶりに爪切りをしたようだ。
インド・プネー出身のシュリダハル・チラールさん(82歳)は、片手5本の爪の長さの合計が世界最長だとしてギネス世界記録に認定された人物だ。
初めてギネス記録に認定されたのは1979年のこと、左手の爪5本分を合わせた、合計の長さは219.7センチメートルだった。
それからもチラールさんは爪をひたすら伸ばし、爪切り前に測定した際の長さはロンドンバスとほぼ同じ909.6センチメートルとなっていた。
・忍耐力を学ぶため爪を伸ばし始める
チラールさんが爪を伸ばし始めたのは1952年、まだ14歳だったころ。先生から忍耐力の大切さを教えられ、それではと左手の爪を伸ばしてみることにしたという。
爪が伸びるにつれ、生活に工夫が必要になった。
とても割れやすいため特に寝るときに注意せねばならず、30分おきに目を覚ましては左手をベッドの反対側に移動させる毎日だった。

image credit:Guinness world records
2015年、チラールさんの左手の爪は小指179.1 cm、薬指181.6 cm、中指186.6 cm、人差し指164.5 cm、親指197.8 cmまで伸びた。

image credit:Guinness world records
2016年度版のギネス記録にも登録された。
Longest fingernails on a single hand (ever) - Guinness World Records
・爪の長さと重さが肉体的な苦痛に
長く伸ばした爪はチラールさんを有名にしたが、年齢とともに肉体的に辛くなってきたようだ。
チラールさんは爪の長さと重さのため指を曲げることができなくなり、左手はずっと握った状態のままとなっている。

また、心臓がドクンドクンと脈打つたびに左手の爪と、腰や肩がとても痛くなるという。さらには爪の先端がいつも燃えるように熱く感じるという。
そんなわけで、66年ぶりに爪切りをすることを決意。
断爪式の様子が動画で公開された。
Man with world's longest fingernails finally cuts them off
66年ぶりに短い爪に戻ったチラールさん

image credit:Guinness world records
チラールさんは以前、フォトグラファーだったらしいんだけど、長い爪でも使えるようカメラの持ち手をカスタマイズしていたそうだ。
なお、チラールさんの爪はニューヨークの博物館「リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット!タイムズスクエア」にて公開されている。

References:Guinness world records など / written by usagi / edited by parumo