チリで発見された超小型のミイラ「アタカマ・ヒューマノイド」に関する議論が再熱。研究手法の欠陥や倫理的問題が浮上 (2/3ページ)

結局アタはスペイン人収集家の手に渡り、その後スタンフォード大学の研究者ギャリー・ノーラン氏によってDNAの解析が行われた。
だが、最新の研究となる『Genome Research』に掲載された報告は、遺伝子の異常のせいで、骨の年齢が進むなど、発達に異常があった人間の女の子というものだった。

・ノーラン氏に批判殺到
しかしこれに対して、ノーラン氏が数日後に自己弁護をしなければならなくなるほどの批判が寄せられた。
チリ政府とノーラン氏の研究に批判的な研究者らは、遺骨は違法に国から持ち出されたもので、その後の研究は行われるべきではなかったと主張している。
今回の調査は、これまでの研究における方法、遺骨の年齢、発達、突然変異といったことに関するいくつもの問題点を指摘している。
例えば、通常なら12対あるはずの肋骨がアタには10対しかなく、従来の研究ではそれが異常の証拠であるとされてきた。しかし最新の調査では、これは「浮遊肋骨」という、この時期にはまだ形成されていない部分が欠けているだけだと指摘する。
また尖頭症らしき長く伸びた頭蓋骨についても、早産の胎児には普通のことだという。