ダウンロード可!江戸時代に刊行された女性のファッションや美容法を紹介した百科事典「女用訓蒙図彙」

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ダウンロード可!江戸時代に刊行された女性のファッションや美容法を紹介した百科事典「女用訓蒙図彙」

先日、江戸時代の武具図鑑「武具訓蒙図彙(ぶぐきんもうずい)」を紹介しましたが、
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これは貞享元年(1684年)に和算家の湯浅得之が書いた5巻からなる古文書で、甲冑や兜などの武具を図入りで解説した図鑑です。寛文6年(1666年)に中村惕斎という人物が書いた「訓蒙図彙(きんもうずい)」という百科事典にインスパイアされて書かれた図鑑で、当時は武具訓蒙図彙の他にも様々な訓蒙図彙インスパイア形の図鑑が刊行されていました。

今回紹介するのは、そんな流れの中で同じく訓蒙図彙を参考に刊行された「女用訓蒙図彙(じょようきんもうずい)」です。

「女用訓蒙図彙」は、江戸時代に奥田松柏軒によって書かれた、女性が使用する道具類を解説した百科事典で、武具訓蒙図彙と同じく図入りで、初学者向けの体裁で構成されています。女性の道具類に特化した百科事典ということもあって、一つの道具に対してより掘り下げた分類をしているのが、今見ても楽しめるポイントかと思います。

5巻からなる書物で文章がメインの巻号もあり、美容法や化粧道具の使用法などを解説していたりするのですが、くずし字なのでやはり読み解くのはなかなか難しいので、絵図を見ながら江戸時代の基本的な美容法やファッションに触れてみるのが良いかと思います。




眉の作り方まで紹介されていたりします。

例えば日本髪ひとつとっても様々な結い方が紹介されており、当たり前ですが、当時の女性も、1から10まですべてのスタイリングを把握していたわけではなく、日々こういった書物を手に取りながら学んでいたんですね。

「女用訓蒙図彙」は国立国会図書館デジタルコレクションで無料で閲覧&ダウンロードできますので、女性の江戸文化に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

女用訓蒙図彙(じょようきんもうずい)

女用訓蒙図彙 5巻 – 国立国会図書館デジタルコレクション

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