天才テリー伊藤対談「長与千種」(3)ボーナス1千万が現金でドーンと (2/2ページ)
テリー なるほど、そういった愛すべき面もあるのはわかりますけど、プロレスラーって危険だし、いつまでもできる仕事じゃないでしょう。だったら、乗れない船なんか買わないで、選手たちに「これでマンションでも買いなさい」みたいなことをしてほしいですよね。
長与 あ、そういうこともありました。今考えると、たぶん税金対策だったと思うんですけど(笑)、ダンプ松本さん、ライオネス飛鳥と自分が順番に呼ばれてボーナスを渡されたことがあるんですよ。金額はそれぞれ違うと思うんですけれど、自分には1000万円が用意されていました。
テリー うぉー、すごい!それ、目の前にドーンと置かれたの?
長与 はい、「これで親に家でも建ててやれよ」なんて言われて。でも自分は、「いやいや、ちょっと待って!」と言って、受け取らなかったんです。
テリー ええーっ、もったいない。また、なんで?
長与 またいつか、以前のように女子プロレスが低迷する時が来ると思っていましたから、「このお金は、その時のために取っておいたほうがいいんじゃないですか」と。
テリー バカだねー、とりあえずお金をもらっといてから言えばよかったのに。
長与 ですよね、他の2人はちゃんともらっていましたから。
テリー そりゃそうだよ。
長与 いやァ、その時はそれでいいと思ったんですけど、大人になると、あらためて「何やっちゃったんだ、自分は‥‥」みたいに後悔しています(苦笑)。