病みやすい組織と病みにくい組織、その違いとは? 専門家に聞く (3/4ページ)

新刊JP

うつ病患者数の推移を見ると、平成が始まった30年前と比較するとかなり増えていることが分かります。「うつ病」が定着してからとなるここ10年間は微増ではありますが、それでも増えています。近年では、うつ病だけでなく、“適応障害”といったメンタル疾患も、働く現場では増加しているのが現状です。

――社会全体に理解が進んでいったことと、うつ病患者の増加、そして情報量の増加はすべてリンクしていますね。

相場:そうですね。今では「うつ病」について知らない人はほとんどいないと思いますが、そうではない時代が30年前にあったということです。

――すると、企業のメンタルヘルス対策も以前と比べると非常に進んできている。

相場:そうです。企業側の対策は必須といえます。50人以上の労働者がいる企業ではストレスチェックが義務化されていますし、法整備も進んでいますから。

――先ほど「心が折れやすい人」と「心が折れにくい人」の違いについてお話をうかがいましたが、「病む人が出やすい組織」とそうではない組織の違いについて教えて頂けますか?

相場:こちらもさまざまな要因がありますが、コンサルタンティングや教育研修などで支援に入らせていただいている企業を見ると、働いている人たちが自分たちの意見や考えを言えて、なおかつ受け入れてもらえる環境はすごく重要だと感じます。心理学の用語で「心理的安全性」というのですが、それが確保されているかどうかですね。

もう一つは対人関係です。さまざまな組織を見させていただくと、人と人のつながりがしっかりしていたり、サポート体制が整っている職場はいろいろな結果が悪くないんです。例えば、ストレスチェックでもネガティブな結果が出にくかったりします。だから、人と人の関係性をいかに良好にしていくかというところは大事ですね。

――人間関係は大事です。ただ個人の観点から見たときに、相譲れない人って必ずいますよね。
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