4万2000年の眠りから覚め、永久凍土に閉じ込められていたワームが生き返る(ロシア・シベリア)※線虫注意 (2/3ページ)
したがって、この線虫が本当に長い長い昼寝から目覚めたのだと、かなりの自信を持って言えるのである。

・恐るべき微生物の生命力
古代の生物が復活した事例は他にもある。例えば、2000年に2億5000万年前の塩の結晶に閉じ込められていたBacillus属のバクテリアが発見され、その蘇生に成功した。
その忍耐にはまったく感服するよりないが、我々の複雑な組織でも同じことができるわけではない。ゆえに数万年の時を冬眠し続けた動物の発見は、注目に値する。
線虫は非常に丈夫であることで知られており、39年前の植物標本から復活した例もある。だが、これほどまでの時間を生き延びた例は初めてだ。
その近縁である緩歩動物もまた、DNAを修復し、乾燥するとガラス状物質を作り出すなど、極限環境を生き延びる能力で知られている。
それでも、保存状態では30年程度の記録があるだけで、これほどの長さを生きた事例は知られていない。
・冷凍保存技術の発展に貢献
数万年も氷のダメージやDNAの酸化を防ぐ線虫の生体メカニズムを研究すれば、冷凍保存技術の発達に寄与することだろう。
「この能力が更新世の線虫には何らかの適応メカニズムが備わっていることを示唆しており、低温医学、低温生物学、宇宙生物学といった関連する分野にとって、科学的にも実用的にも重要であることは明白だ」と研究論文では述べられている。