「エロスの記憶」が垣間見えるお色気たっぷりな土産物とは (2/2ページ)

まいじつ

ポーズ人形といえば1960年代を中心にはやった、少女漫画から抜け出たような目がパッチリとした日本製のお人形ですが、なぜ河童?

1955年~1970年代、清水崑・小島功が描く『黄桜酒造』の艶っぽい河童のキャラクターを起用したアニメCMが流行したので、その影響かもしれません。

小島功が描いた単純な線画で量感のあるグラマー女性は画期的表現であり、昭和30年代の“週刊誌創刊ブーム”では類似の漫画がもてはやされました。

先に紹介した木製土産物が、こけしの抽象性を保ちつつもポップで健康的な色気を感じさせるのも、この時代の漫画表現の影響を受けているからなのかもしれません。

思えば、素朴な土産物の中にエロスをにじませて表現し、架空の生き物である河童をお色気たっぷりに擬人化してみたり、昭和人はエロスに対してかなり高度な感受性を持っていたのではないでしょうか。

といっても、古くは『鳥獣戯画』に始まり、今でも怪獣、戦艦、日本刀、鉄道、国家…何でもかんでも擬人化し、エロスたっぷりにフィギュアにしてしまうあたりは、もはや日本人の伝統芸なのかもしれません。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

【画像】

Skylight / PIXTA(ピクスタ)

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