「夏の甲子園第76回大会」史上初!決勝戦で満塁本塁打を放った佐賀商 (2/2ページ)

アサ芸プラス

4長短打をたたみかけて一気に同点に追いついた。その裏、ふたたび守備の乱れから1点の勝ち越しを許すも、8回表に3番・山口法弘にタイムリーが飛び出して、再び同点に。そして4‐4のまま、最終回の攻防へ。

 運命の最終回。9回表佐賀商、最後の攻撃で、その口火を切ったのがここまで力投を続けてきた峯のバットだった。この右前安打から2死満塁という絶好の勝ち越しのチャンスを作ったのだ。ここで打席に入ったのが2番・キャプテンの西原正勝。その西原のバットが、福岡の投げた渾身の内角低めのストレートを捉える。鋭い金属音がすぐに歓声と悲鳴にかわり、白球は左中間スタンドへと吸い込まれていった。夏の甲子園史上初の決勝戦グランドスラム。その裏の樟南の攻撃を峯が3人で抑え、佐賀商が夏の甲子園初優勝を成し遂げたのである。それは同時に1922年の夏の選手権第8回大会で佐賀中(現・佐賀西)が県勢で甲子園初出場を果たして以来の県民の悲願が叶った瞬間でもあった。

 あの快進撃からもう24年。今年の佐賀商は果たしてどこまで勝ち進めるのだろうか。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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