「夏の甲子園第11回大会」真紅の大優勝旗が初めて四国に持ち帰った高松商 (2/2ページ)
続く北野中(現・北野=大阪)戦も8‐1で勝利。今度は井川が完投し、打線は16安打。水原はライトを守り、三塁打を含む3安打をマークしている。
一転、準々決勝と準決勝は苦戦の展開となった。準々決勝では福岡中(現・福岡=岩手)のエース・戸来の前に4安打に抑えられ、延長12回裏に下位打線の奮起で1‐0のサヨナラ勝ち。高松商は井川-水原の継投で3安打しか許さなかったが、結果的に福岡中打線の貧打に助けられた形となった。準決勝も愛知商(現・瑞陵)と大接戦。結果的に1回表に取ったスミイチの1点を水原が3安打完封で守り切る形となった。
決勝戦は広陵中(現・広陵=広島)との優勝候補同士の激突となった。だが、広陵中はエースの八十川祥が前日の準決勝で延長14回を投げ抜いた疲労からか球威がなかった。さらに守備陣もエラー5を記録。高松商はこれにつけ込み、井川の長打なども効いて5‐1と圧勝。最後は水原-井川-水原の継投で試合を締めている。そしてこの高松商の2度の優勝が現在までにおける夏の選手権での香川県勢の栄冠となっているのである。第100回を迎える今大会、香川県代表として甲子園に乗り込む丸亀城西は3度目の優勝旗を故郷に持ち帰ることが出来るのだろうか。
(高校野球評論家・上杉純也)