「夏の甲子園第56回大会」金属バット導入元年に優勝した銚子商 (2/2ページ)

アサ芸プラス

一方の打線は5回まで無得点に抑えられたが、自慢の黒潮打線が6回裏2死から一気に勝負を決めた。三塁に走者を置いて先制タイムリーが飛び出すと、そこから連打で6得点。8回裏にも1点を奪い、投げては土屋が3安打完封。7‐0の完勝だった。

 土屋の失点は金属バットが導入されたにも関わらず、初戦のPL学園戦の5回表に与えた1点のみという快投。打線も5試合で29点を叩き出すという猛打ぶりで、まさに横綱相撲での全国制覇だったのである。千葉県勢はこの翌年夏も習志野が優勝し、県勢連覇を達成。黄金時代を謳歌する。だが、これ以降、春も夏も甲子園での優勝はない。関東1都6県のうち21世紀どころか平成の世に入って甲子園優勝のないのはこの千葉県のみ。今大会出場で初戦を10‐1で快勝した木更津総合(東千葉)に期待がかかる。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

「「夏の甲子園第56回大会」金属バット導入元年に優勝した銚子商」のページです。デイリーニュースオンラインは、篠塚利夫篠塚和典土屋正勝銚子商甲子園カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る