「夏の甲子園第59回大会」史上唯一サヨナラ本塁打で優勝を決めた東洋大姫路 (2/2ページ)

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だが、東洋大姫路も4回裏にランナーを3塁において東邦の捕手・大矢正成の送球ミスで同点に追いつくと、試合はそのまま両投手の投げ合いとなった。松本は6回裏に無死満塁のピンチを迎えたが、逆に開き直ったのか、持ち前の剛球で相手打者をねじ伏せてピンチを脱していた。

 膠着状態に陥った試合は延長10回裏に決着する。2死ながら一、二塁のチャンスを作った東洋大姫路は4番の安井浩二が打席へと向かう。坂本は疲れからか、7回ごろから球が高めに浮き始めていた。安井はその外角高めの速球をうまく流し打ち、打球をライトラッキーゾーンへと運んだのだ。1回裏、3回裏と好機に凡退していた4番の意地だった。夏の大会史上初となる決勝戦サヨナラ本塁打で初優勝。狂喜乱舞の東洋大姫路ナインを横目に淡々とマウンドを降りる坂本。その構図はみごとなまでのコントラストを描いていた。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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