100回目の夏 ベスト8進出校の主力は越境入学者 (2/2ページ)

リアルライブ

高校野球を終えたあとも周囲から「ひょっとして、甲子園で活躍した…」と聞かれるのもイヤで、「取材なんか、絶対に受けるもんか」と思っていたそうだ。考え方を変えたのは、ご子息が少年野球チームに入り、自身がサポートする側となり、高校時代は気付かなかった周囲の苦労が分かったからだと話していた。

「甲子園に出場した後、プライベートで出掛けても周囲の目が気になって、何をしても楽しくありませんでした。でも、自分が親になって、子どもの送り迎えやグラウンド整備のお手伝いをして、こういうふうに自分も支えていただいたんだと分かったんです」
 その元有名投手は地元組だが、同僚の大半は越境入学者だったそうだ。彼らといっしょになって、応援してくれる近隣住民や声援を否定するような言動もしていたという。その過ちに気付いたのは自分が親となってからだと話していた。
 100回目の記念大会に出場できた球児たちには、その喜びを知ってほしいものだ。(スポーツライター・美山和也)

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