星野源だけじゃない、芝居の上手い“ミュージシャン俳優”が急増したワケ

日刊大衆

星野源だけじゃない、芝居の上手い“ミュージシャン俳優”が急増したワケ

 2017年放送のドラマ『陸王』(TBS系)での小原役や、同年公開映画『アウトレイジ 最終章』の花田役など、話題作への出演が相次いでいるピエール瀧。最近は、俳優としての活躍が目立っているが、もともとは電気グルーヴのメンバーとして活躍する人気ミュージシャンだ。実は彼のように、音楽を本業としながらも、俳優として成功したアーティストはけっこう多い。

『NHK紅白歌合戦』へ3年連続で出場した人気ミュージシャンながら、役者としても活躍するのは、星野源だ。ブームにもなったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)以後も、『コウノドリ』シリーズ(TBS系)など、人気ドラマに出演している。星野が所属する劇団大人計画の主催者、松尾スズキをして「的確な芝居ができる俳優に育った」といわしめるほどの演技力で、完全に役者としての地位を確立した。15年にバンド、SAKEROCKを解散し、自身の仕事に集中したことが功を奏したのか、近年は主役級の仕事も多くなっている。『LIFE~人生に捧げるコント~』(NHK)にも出演し、コメディもできるので、これからもさまざまなドラマで活躍するはずだ。

 星野とともにSAKEROCKで活動していた浜野謙太も、注目のミュージシャン役者だ。自身が率いるバンド、在日ファンクでボーカルとリーダーを務めるかたわら、近年は人気ドラマにガンガン出演している。16年上半期の連続テレビ小説とと姉ちゃん』(NHK系)や、16年の月9ドラマ『好きなひとがいること』(フジテレビ系)などの好演は、記憶に新しいところだ。昨年は『男の操』(NHK BSプレミアム)で、ついに主演を務め、「鬼気迫る芝居だった」「ハマケンかわいすぎ!」とネット上での評判も上々。ミュージシャンとしての才能も高いのだが、今後は星野のように、俳優業がより忙しくなる?

■峯田和伸は朝ドラから大河ドラマへ!

 ドラマ『奇跡の人』、朝ドラ『ひよっこ』(ともにNHK)での演技で、人気を確固たるものにした峯田和伸も、ミュージシャンだ。バンド、GOING STEADYで一世を風靡し、今は銀杏BOYZのボーカルとして数多くのステージをこなしている。10年の映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』などで、その演技は評価されていたが、最近はいよいよ俳優業が好調に。今年は石原さとみとドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)で共演、来年は大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』への出演が決定するなど、すっかり人気俳優の仲間入りを果たした。

 バンド、RIZEのドラマーである金子ノブアキもまた、俳優業で成功をおさめたアーティストの一人だ。小栗旬が主演の09年公開映画『クローズZERO II』では。小栗と敵対する鳴海役で注目を集め、11年の映画『モテキ』では、長澤まさみの恋人役に抜擢。以後もドラマ、映画で活躍している。かつてインタビューで「自分ができることは何でもやってみようと思って、芝居の仕事も挑戦し始めたんですよね」と語っているように、音楽活動をより充実させるべく俳優業に力を入れだしたようだ。

 今回、紹介した五人は、芝居に精を出しながら、音楽活動もおろそかにしていない。むしろ俳優業で培った経験を音楽にも生かし、ミュージシャンとしても成長し続けているのだ。これからも彼らの音楽、そして演技から目が離せない。

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