溢れる貝愛!大正時代、財力体力すべてを貝に捧げた男・平瀬與一郎が刊行した文様集「貝殻断面図案」 (2/3ページ)
安政6年(1859年)に現在の兵庫県に生まれた彼は、まさに貝に人生を捧げたと行っても過言ではない一生を送った人物。明治〜大正時代に貝類についての研究を精力的に行いますが、その研究は、どこの研究機関にも属ず独自に行われていました。
そのため研究ににかかる費用は私財を投じ、現在の日本の貝類学の礎とも言える、さまざまな研究成果を発表しました。そんな平瀬與一郎が、貝の美しさに惚れ込み発表したのが、「貝殻断面図案」です。
「貝殻断面図案」は、貝独特のフォルムや文様の美しさに着目し、貝の姿のみで制作された図案集で、平瀬與一郎のライフワークとも言える貝類の研究においてアート的側面の成果とも言える作品となっています。
いわば自然科学とアートが融合した「貝殻断面図案」は、貝の独特な曲線美を活かしたとってもユニークな作品集となっています。テキスタイルパターン的な作品やロゴデザインのような作品まで、全て貝類の形がモチーフとなっており、平瀬與一郎の貝に対する愛がダダ漏れなのです。


