溢れる貝愛!大正時代、財力体力すべてを貝に捧げた男・平瀬與一郎が刊行した文様集「貝殻断面図案」 (1/3ページ)
以前 Japaaanでも紹介した、石を愛し、石に愛された男「木内石亭(きのうちせきてい)」。
石を愛し、石に愛された男!シーボルトにも影響を与えた江戸時代の奇石コレクター「木内石亭」の石愛がスゴいその生涯をかけて石を研究した木内石亭や、戦国時代に茶器や建築において「織部好み」というブームを作った古田織部(ふるたおりべ) 、後に世界中の芸術家に多大な影響を与えた”広重ブルー”を印象づけた浮世絵師・歌川広重。
その探究心から生まれた成果は、彼らが亡き後も多くの人の力となっていますが、今回紹介する「貝殻断面図案」という図案集もまた、ひとりの男の探究心から生まれた賜物です。
その男の名は平瀬與一郎(ひらせよいちろう)。明治時代〜大正時代にかけて貝類学にドハマリし、後に貝類の断面の文様美に魅了され「貝殻断面図案」なるニッチすぎる図案を刊行した人物です。