2018年8月 混雑環境におけるスマートフォン動画視聴品質調査 (3/5ページ)
その結果、東名阪15地点平均で、auが8.3秒でトップとなり、ソフトバンクが8.7秒で続いた。NTTドコモは12.1秒と、差を付けられている。NTTドコモは、特に東京エリアで平均15.4秒と苦戦した。MNO 3事業者平均は9.7秒であり、昨年調査の6.2秒と比較してスコアを落としている。昨年調査ではMNO 3事業者間で差は見られなかったが、今回調査では傾向が変わっている。
■一時的に人が密集するイベント会場では、ソフトバンクがそれぞれの指標で強み。
ここまで示した東京、名古屋、大阪の待ち合わせ場所15地点での調査とは別に、今回新たに測定地点として加えた音楽フェスや花火大会などのイベント会場 5地点においても、同様に4つの指標を測定した。その結果、「動画再生成功割合」はソフトバンクとauが96.0%で同率トップ、「動画再生開始待機時間」、「動画再生停止時間割合」、「動画ダウンロード所要時間」はそれぞれソフトバンクがトップとなった。「動画再生開始待機時間」はソフトバンクが2.8秒なのに対してNTTドコモは96秒、「動画再生停止時間割合」はソフトバンク 2.3%に対してNTTドコモ 18.2%、「動画ダウンロード所要時間」はソフトバンク 8.8秒に対してNTTドコモ 121.4秒と、NTTドコモが大きく引き離されている構図となった。これは「長岡まつり大花火大会」や「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」の結果が非常に悪かったことが要因である。一時的に人が密集するイベント会場では、大都市の主要な待ち合わせ場所以上に、局地的に激しいネットワーク混雑が起きている様子が読み取れる。
1事業者あたり10台同時接続した昨年調査ではMNO 3事業者に大きな差異は見られなかったが、1事業者あたり20台同時接続と、より過酷な条件にしたこと及び新たにイベント会場を測定地点として追加したことで、今回調査ではMNO 3事業者にも確実に差異が見られた。スマートフォンやタブレットの普及や利活用の拡大、4G高速通信の普及、高品質な映像コンテンツの流通などにより、データトラフィックが爆発的に拡大している中で、ソフトバンクは混雑エリアでの対策に力を入れていると推測される。