御嶽海・独占インタビュー、勝利の秘訣は「母ちゃんの手料理」 (2/2ページ)
御 髙安関との相撲は、名古屋場所が一番印象深かったし、一番悔しかったです! 11連勝していて、この取組でストップさせられたからじゃないんですよ。(母親がフィリピン人同士の)髙安関にはふだんからすごくかわいがってもらっていますが、このところ(本場所の対戦では)僕が6連敗していたんです(通算成績3勝9敗)。だから、ここで「負け」を切っておかないとと思っていたんですが、負けてしまった……。あまりにも悔しくて、支度部屋に引き揚げてきてからは、記者の人たちに背を向けて、一切話をしなかったくらい。ふだん、こんなことはないんですけどね。
――それほど悔しかった。
御 そうです。それで、13日目は3敗の豪栄道関に勝ったんですが、優勝争いに目を向けると、13日目を終えて、僕が1敗で、3敗に豊山、朝乃山の2人だけ。彼らは学生相撲をやっている頃からの後輩なんですよ。僕の中で、「(優勝は)豊山、朝乃山じゃないでしょ!」という気持ちがフツフツと湧いてきた。それで、「僕が優勝しなくちゃ!」と、初優勝を意識し始めました。確かに、3横綱に加えて、大関・栃ノ心関も途中休場しましたけど、それは意識の中になかったです。
――とはいえ、7月の猛暑で愛知県地方は連日の35℃越え。体調管理にも気を遣ったのでは?
御 あえて場所中は毎晩、外食していたんです。というのも、大関挑戦中の今年の初場所、初日から7連勝したときに「少し休んだほうがいいかな?」と思って、途中から部屋に閉じこもったんです。それで悪い空気を自分の中に閉じ込めちゃったんでしょうね、それからバタバタと崩れてしまった(黒星が重なった)という苦い経験があるんですよ。名古屋場所は出かけることで、リフレッシュできていたんじゃないかなぁ?
それと、母ちゃん(マルガリータさん)の手料理ね。丸ごとのニンニクと酢で鶏肉を煮込んだフィリピン料理をお父さんが宿舎まで届けてくれて、場所中に食べていました。これぞ、スタミナ源ですね! それと、“バロット”。これは日本ではあまり流通していないと思うんですが、孵化する直前の卵をそのまま剥いて、チュルッと食べる。これが、おいしいんですよ(笑)。
――まさに勝利の秘訣ですね。そして、14日目は実力者・栃煌山との対戦に勝って、見事、初優勝。優勝インタビューでは涙を流して、絶句されていましたね。
御 (笑)。取組前に、記者の人たちから、「今日、勝ったら優勝ですね?」と振られて、「絶対に泣かないですよ。そういうイメージ、湧かないから」って答えていたんですけど、いざ優勝してインタビュールームに行ったら、感極まってしまって……。
現在発売中の『週刊大衆』9月17日号では引き続き、御嶽山へインタビュー。御嶽山の母への思いや、秋場所のV2への意気込みなどが語られている。