安倍首相が意気込んで「出馬ツイート」するも鹿児島で薩摩をディスる失態

まいじつ

(C)まいじつ
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9月20日投開票の自民党総裁選は、安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなる見通しだ。

「正直・公平」をスローガンにした石破氏に対して、安倍首相は「責任、実行」で対抗。激しい選挙戦になることをうかがわせる。

そんな中、安倍首相がツイッターに投稿した内容が失笑を招いてしまった。安倍首相は8月27日に、

《「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」筑前の志士、平野国臣の短歌です。
大きな歴史の転換点を迎える中、日本の明日を切り拓いて参ります。》

「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」筑前の志士、平野国臣の短歌です。
大きな歴史の転換点を迎える中、日本の明日を切り拓いて参ります。 pic.twitter.com/LrozLWW1Nf

— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 27, 2018

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と出馬表明の投稿をした。平野国臣の短歌を用いて決意を表明したのだが、この言い回しにネットがざわついたのだ。

「これは恥ずかしい」と笑い物

平野国臣とは幕末の志士で、西郷隆盛が僧・月照と鹿児島の錦江湾に身投げしたときに西郷を引き揚げた人物。尊王攘夷派のアジテーターとして大きな存在感を放っていた。現在放送中の大河ドラマ『西郷どん』(NHK)に登場したことで知名度も上がっている。

そして平野国臣が詠んだ「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」という短歌は、関西吟詩文化協会によると《私の心のうちにある熱い尊王攘夷への情熱にくらべてみると、あの黒黒と噴き上げている桜島の煙など、まだまだ薄いものよ》という意味。

この歌は福岡藩士だった国臣が薩摩藩(現・鹿児島県)で攘夷活動をしようとしたが拒まれたため、薩摩への失望を込めて詠んだといわれている。

しかし、安倍首相は出馬会見を鹿児島で行い、「薩摩と長州で力を合わせ、新たな時代を切り開いていきたい」などと語っていたばかり。薩摩を嘆く短歌を投稿するのは確かにバツが悪い。この失態は作家の適菜収氏などから指摘をされた上、ネット上では散々な言われようだ。

《これは恥ずかしい》
《頭良さそうなことを言おうとして見事に失敗してますね》
《『薩長で新たな時代を切り開いていきたい』と言った安倍首相が、薩摩の志の低さを嘆いた平野国臣の歌を持ち出すとか何のギャグですか。その歌は『私の燃えるような思いに比べて、薩摩は何て冷淡なんだろう』って内容だぞ》
《鹿児島で薩摩を堂々ディスる安部さんwww》

また、「薩長で力を合わせ、新たな時代を切り拓いていきたい」という発言も、立憲民主党の枝野幸男代表から「わが党には鹿児島選出もいる一方で、(薩長と対峙した)福島の人間も、奥羽越列藩同盟の地域だった人間もいる。わが国を分断するような言い方は、国全体のリーダーとして間違っている」と批判されている。

安倍首相は自民党内の8割の議員票を確保し、3選が確実と報道されているが、このことを自民党員が知ったら失望するかもしれない。

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