黒木華『西郷どん』糸どんの存在が、視聴率上昇の鍵だった!? (2/2ページ)

日刊大衆

龍馬の妻、お龍はこの日が初登場。ネット上でも「小栗旬と水川あさみのかけあいと空気感がすごく夫婦感が出ていて、2人のシーンは全部好きだわ!」と、2人の演技が絶賛されていた。

 とはいえ、なんといってもこの回の主役は糸。前妻の愛加那(二階堂ふみ/23)に嫉妬しながらも、全力で吉之助への愛を伝えるシーンが感動的だった。純朴でけなげな女性をやらせたら、もはや黒木華の右に出るものはいないのでは? そして最後はめでたく糸どんのご懐妊となり、視聴者の感動を誘った。

■明治維新より糸どんのご懐妊が大事!?

 面白かったのはSNS上の反応だ。「西郷どん、糸どん、おめでとう!」「糸どん、本当によかったね~♪」と祝福コメントがあふれていたのだ。まるで知り合いの妊娠にコメントするかのように、視聴者みんなが喜んでいた。視聴率が高かったのも、感動的でほっこりする展開だったからではないだろうか。そしてこの“糸どんご懐妊”へのあたたかいコメントの数々を見て、ついこんなことを思ってしまった。『西郷どん』はもっとホームドラマに振ったほうが、よいのではないだろうか?

 というのも、この前週の第32話「薩長同盟」よりも今回「糸の誓い」のほうが、明らかにSNSのリアクションが良かったのだ。前者は明治維新の英雄たちが歴史を動かす大事な回で、賞賛の声ももちろんあったが、今回の糸どんご懐妊を喜ぶ声はより多く感じられた。視聴者にとっては、維新の大事件よりも、吉之助に子どもができたことのほうが、ニュースなのかもしれない。

 登場人物の子ども時代から見てきた視聴者は、もはや親戚のおじさん状態だ。吉之助がこれまで二度も結婚してきたこと、糸も結婚に失敗してきたことなどが思い出され、2人の幸せな姿に涙腺を刺激させられたという人が多かったのだろう。これから『西郷どん』は明治に向けていよいよ大きく動いていくが、歴史ドラマである前に人間を描いたドラマということに立ち返ってほしい。感動的な回が増えればネットでも話題になり、視聴率も必ず上がるはずだ。(ドラマライター・半澤則吉)

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