秋津壽男“どっち?”の健康学「お酒を飲まなくても常に活動している肝臓。アルコール摂取を全くしない休肝日は必要か」 (2/2ページ)
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休肝日のあとにガブ飲みをすると肝臓だけではなく胃にも負担をかけ、体を壊しやすくなります。酔いも深くなってリスクも高まるため、それならば毎日適量を飲むほうがベターです。
もし休肝日を設けるのであれば、理想は週に2日以上連続することです。48時間飲まずにいれば体内のアルコールは100%分解されるため、アルコール依存症の禁断症状の有無が明確になり、依存症かどうかの判断もできます。アルコール依存の判断や予防にも、休肝日は意味を持つのです。
他にも、寝つきがよくなる、寝起きがよくなる、疲労回復がしやすいなど、さまざまな健康効果が実感できます。お酒を飲むことにより、常にこれだけのダメージを負っているという自覚にもつながるでしょう。
もっとも、アルコールに強い弱いには個人差があります。飲むと顔が赤くなる人ほど遺伝的・体質的にアルコールの代謝がうまくできないため、無理に飲むと体に毒です。飲める人は適量を守りながらお酒を嗜む程度が健康的と言えるでしょう。
休肝日を設けながら、食事とともにゆっくりと飲む。すきっ腹で飲まず、できれば仲間と談笑しながら飲む。これらを守るのがお酒との上手なつきあい方です。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。