ZOZOマリンに続いて甲子園も?ホームラン席新設にファン歓迎もピッチャーは悲鳴? (2/2ページ)

リアルライブ

このラッキーゾーンの中にテーブル席を設置することで、ファンも外野手と同じ目線で野球が楽しめるようになった。今回ZOZOマリンに新設されるホームランラグーンはヤフオクドームのホームランテラスに似たようなものになりそうだ。甲子園も91年シーズン以来のラッキーゾーンの復活と客席の増席を検討していることが一部スポーツ紙の報道で明らかになった。

 グラウンドレベルの客席は、現在プロ野球チームが本拠地としている球場ではほとんど設置されており、ダグアウトをメジャーのスタジアムのようにグラウンドにせり出す球場も増えている。東京オリンピック開催に伴い大規模な客席増設を含めた球場の改修と増床工事を行っている横浜スタジアムも今シーズンからダグアウトがせり出した。こういったサービスはファンにとって喜ばしいことだが、選手にとってはどうだろうか?

 「ファンの皆さんにとっては良いことだと思うし、それで楽しんでいただけるならいいサービスだと思いますが、ピッチャーにとっては間違いなく不利ですね」

 各球団の投手陣にグラウンドレベルへの客席増設について話を聞くと、グラウンドレベルの客席増設には理解を示しつつも、ホームランやファールになる確率が高まるため、ピッチャーにとっては「不利」という声が多数を占めていた。ピッチャーにとっては被弾すれば給料に直結しかねない案件でもあることから、球団側もホームランテラスへの被弾に関しては一定の配慮をする必要があるのかもしれない。

 ソフトバンクに続いてロッテが踏み切り、阪神が検討に入ったことで、外野エリアへの客席増設は他球場も追随する可能性がある。日本のベースボールスタジアムが新たな時代に突入しようとしているのは間違いなさそうだ。

取材・文 / どら増田
写真 / ©︎千葉ロッテマリーンズ

「ZOZOマリンに続いて甲子園も?ホームラン席新設にファン歓迎もピッチャーは悲鳴?」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る