ウエンツ瑛士にも知ってほしい! 日本の古典芸能「英語でなんて言うの?」

日刊大衆

ウエンツ瑛士にも知ってほしい! 日本の古典芸能「英語でなんて言うの?」

 日々、国際化が進む日本。最近は我が国のあらゆるところに、海外からお客様がお越しになっています。観光客のほうが、現地に住む我々より日本の文化について詳しかったら、ちょっと恥ずかしいですよね。

 そこで今回は、歌舞伎や文楽(人形浄瑠璃)など伝統文化にまつわる言葉が、英語でどう訳されているのかを調査してみました。ミュージカル俳優になるべくロンドン留学を発表したものの、英語がほとんどしゃべれないというウエンツ瑛士にも、出発前に知ってほしい!

 調べてみたのは、歌舞伎座や国立劇場でサービスが提供されている「字幕/イヤホンガイド」。もともと英語にないモノを訳すのみならず、字幕やイヤホンガイドでは文字数が限られているので、翻訳者の人も苦労したことでしょう。

●naked weapon

←時代劇にはチャンバラシーンが欠かせませんが、その中に出てきた言葉。「裸の武器」とはなんぞや、と思ったら、「抜身」のことでした。

●this floating world

←直訳すれば「この浮いてる世界」。つまり、「浮世」のことでした。日常会話でも「浮世の義理で」なんて言うことがありますが、あまり深い意味を考えず口にしてる人も多いのでは?

●Amida’s Western Paradise

←何のことかとしばらく悩みましたが、阿弥陀如来のおわす「西方浄土」のことでした。なお、阿弥陀仏はAmida Buddha。「浄土」はキレイな土地という意味ですので、辞書によってはPure Land in the Westと訳したりもするようです。 

●name-changing ceremony

←襲名披露のこと。「名前を継ぐ」という風習が西洋にはないので、「改名の儀式」としか訳しようがないみたいです。なお、今年の1月に襲名披露を行った「十代目松本幸四郎」は「Koshiro X」とされていましたが、なんだかマルコムXみたいでカッコいいですね。

●obligation to Lord

←「主君への義理」の訳。obligationは義務、Lordは主人だとか君主だとか神様だとか、高い地位にある存在のことです。やっぱり「義理」という概念を英語に訳すのは難しいようです。

●all four corners of the theatre

←お芝居や落語の口上では、「隅から隅までずずずいっと」というフレーズがよく使われますが、英語にすれば「劇場の4つの角」となるようです。普段あまり気にせずに使っている慣用句ですが、その意味を考え直しちゃいますね。

●teahouse

←芸者さんを呼んで飲んだり騒いだりするところを、上方では「お茶屋」と呼びますが、それを直訳しちゃったようです。考えてみれば、お茶よりもちょっとだけハードなサービスがあるとこなんですけどね。

●this is too much ●Well done

←それぞれ、「あんまりだ」と「でかした」の訳。これなら日常会話でも使えそうです。

 皆さんも、外国の人に説明するときに、ぜひとも使ってみてください。国際化社会の昨今、いつ何時「西方浄土」について尋ねられるか分かりませんよ!

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