国民の負担激増「東京カツアゲ五輪」を緊急審議する(1)タダで80時間拘束される (2/2ページ)
組織委は市民も五輪に携われることを盾にするような、上から目線の参加条件を出していますが、協力する側の気持ちを全然理解していないのでしょう」
前回の16年リオ五輪では、配給された食事がパサパサのパンとお菓子ばかりで、それに嫌気が差したボランティアが相次いで“脱走”。人手が足りなくなり、有償でスタッフを集めるハメになった。
そもそもボランティアの意味は、「無償」ではなく「志願者、自発的」といったもので、8月に行われたジャカルタ・アジア大会では、ボランティアに日当が支払われている。東京五輪でも参加者に支払ってもなんら問題はないはずだが、“タダ”でも集まるとタカをくくる組織委には金を出す気などサラサラないのだろう。それどころか、戦時中の「学徒動員」よろしく、半ば“強制”で学生ボランティアを集めようとしているからタチが悪い。
7月下旬に文部科学省とスポーツ庁は、全国の大学と高等専門学校に、五輪期間中に授業や試験を行わないよう配慮する「通知」を出していた。
「学生が参加しやすい環境を作りたいのでしょうが、授業のカリキュラムの編成は学校によって違います。今さら国に言われたところで、『はい、わかりました』と簡単に言うわけにはいかない。そもそも準備するには時間が足りなさすぎますよ」(須田氏)
国からの“圧力”は増長の一途だ。11万人のボランティアとは別に、まだ年若い中高生にも動員指令の手が伸びているというから笑えない。スポーツライターがこう説明する。
「サッカーやテニス競技のボール拾いや、バスケットボールのコートでモップがけを担当させる案が出ています。酷暑の不安が増している中、子供の健康を守れるのか、疑問の声が上がるのも当然でしょう」
何か起きたあとに責任逃れの言い訳だけは聞きたくないが、東京五輪のデタラメな惨状はこれだけではなかった。