「12億円を捨てて2200万円を選ぶ」。新庄剛志をスターにした成功への考え方 (2/2ページ)

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しかし、それだけで生き残っていけるほどプロの世界は甘くない。

「努力は絶対に見せたくなかった」と新庄さんは振り返る。

プロ入り当初、パワー不足の壁にぶつかった。そのため、他の選手たちが練習を終えた後も新庄さんは練習を続けた。しかし、練習している姿を見せたくないため、一度みんなが練習を終えるタイミングで自分も練習場を出て、その後、仲良くなった係員のおっちゃんから練習場のカギを借りて一人でベンチプレスの続きをしていたという。

努力を見せることが評価につながることもある。しかし新庄さんはそれをしようとしなかった。なぜならば、彼は「スターになるために練習をしていたから」だ。

練習をせずとも結果を出せる。そんな人の心をわしづかみにするスターを目指すために、人の4倍は練習をしたと新庄さん。ただ、今は「才能も大事だけど、努力も大事」と素直に言えるという。

■新庄がこれから向かおうとする場所とは?

冒頭にも挙げたように現在はバリ島で暮らしている新庄さん。日本であれだけお金で大失敗をしていながら、まだ素直に人を信用してしまうと語る。しかし、正直な人が多いバリ島の人間関係はちょうど新庄さんに合っているようだ。

ただ、今の生活をずっと続けていくとは言い切れないとも語る。もう1度、お金を稼ぐことにチャレンジしたいという気持ちを吐露する。ただ、その興味は「リッチな生活」ではなく、「お金を稼ぐまでのサクセスストーリー」にある。

どんな状況においても、スターへの道をひた走る姿を見せてくれるのが、新庄剛志という男なのかもしれない。しくじってもなんとかなる、逆境こそ成功をつかみとる最大のチャンス。そんなことをこの『わいたこら。』という本は教えてくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

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