危険。「すぐに離婚する夫婦」の特徴 (4/4ページ)
ダメなとこもあるけど、やっぱり好きという根底がないと、結婚なんてうまくいかないと思うわ」
「里香の言うこともわかる気がする」
「その“気持ち”がないと、喧嘩もできないでしょう? うちは出会ったとき2人とも結婚適齢期だったし、お互いが可もなく不可もない人だったんだよ。結婚することがゴール。恋愛の先に結婚があるっていうのが普通なのにね」
なるほど。私たち夫婦も結婚して喧嘩ばかりする時期があったけれど、あの時期がなかったら容易く仮面夫婦になってしまっただろう。今思うと、恋人期間にもイヤというほど喧嘩をしては仲直りを繰り返していた。だから、お互い喧嘩のやり方と収め方に暗黙の了解があるのかもしれない。そう思っていると、里香が私の考えを見透かしたかのように口を開く。
「結婚って船なの。その船に2人で乗り込んで、恋愛で培った絆というオールで夫婦生活という荒波を越えて行くのよ。私たちの結婚は、大海原に放り出された難破船そのものだった。絆というオールを持ってなかったから」
「次にもし好きな人ができたら、ちゃんと恋愛して結婚したいと思う?」
「思う思う! 1回失敗したからって、人生ひとつも諦めてないわよ、私。次はハワイでリゾート婚がしたいな。でも、恋愛も結婚も娘たちが成人してからでいいかなぁ。今はとにかく、母と娘2人との女4人生活が楽しみ!」
最後にシャンパンを飲み干して里香は言った。
「これだけは書いてね。結婚はまわりを気にしてするものじゃないって。自分が本当にこの人と結婚したいって思わなきゃ、うまくいかないよ。世間体なんて気にしちゃダメ! 自分の人生なんだから、どの船に誰と乗るかは自分で決めるべき」
人生も仕事も子育ても、これからの恋愛も諦めない女、里香。私は彼女のこれからの人生を友人としてそばで見守り続けたい。
(文:マイナビウーマン編集部、イラスト:いとうひでみ)