死のドクター。215人を殺害したとされるイギリスの元医師「ハロルド・シップマン」 (2/3ページ)

カラパイア

・フランクランド刑務所時代のシップマン
 フランクランド刑務所にいた間、シップマンは「死のドクター」として有名になっていたが、それでもまわりの囚人たちは、かつて有能な医師だった男の医療アドバイスを受けたがった。

 むしろ、囚人たちはわざわざシップマンと親しくなろうとした。シップマンの悪名に感銘を受けたのか、腕が痛いとか、具合が悪いという理由をつけて囚人の半数が彼に近づこうとしたという。

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・動機は不明、ミステリアスな殺人事件
 シップマンはかつて、処方箋を偽造し麻薬を持ちだそうとし逮捕され罰金刑となった過去がある。だが、医師免許は剥奪されず、厳重注意にとどまった。

 急にキレたりイラついていたり、変わったところの多かったシップマンは薬物中毒者だった。精神科で薬物乱用者更生治療を受けた。

 その後、別の病院で働きはじめたシップマンは、信頼できる担当医としての自分の立場を悪用し、薬物注射やヘロインで患者たちの命を奪いまくった。

 だが、犠牲者のひとり、キャサリーン・グランディ(81)の38万6000ポンドの遺産を自分のものにしようと遺言をでっちあげたことがきっかけで、1998年にその悪行がついに明るみに出た。

 シップマンが実際に何人殺害したかは、今となっては誰にもわからない。

 そしてその動機も不明で、彼は無罪を主張していた。

 彼が転落人生を歩むきっかけは何だったのか?

 すべてが謎に包まれている。
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