北九州でワインを造る! 構想20年、小さなワイナリーが特区で生まれた (2/2ページ)

Jタウンネット

それから宮崎県の都城ワイナリーさんで、栽培・収穫から醸造までをさせてもらったり、去年は都農(つの)ワイナリーさんに1か月くらい住み込んで、一連の工程をさせてもらったりしました」

13年から栽培をはじめたワイン用のブドウは、他のワイナリーでの委託醸造を経て、18年6月に自家醸造の「ワタリセメルロー2017」として形になった。それらは北九州市や福岡市内の酒店5~6軒で販売されているという。

地産地消のワインを目指して town20180919124548.jpg

この土地で生まれたワインには、どんな料理を合わせるのがいいのだろう。

「地元で栽培して、醸造して、飲んでもらうってのが理想ですね。ワインを精一杯作ることしか、ぼくにはできないんで、『どういう味付けの料理に合うんですよ』と言うのは難しいです。せっかく海が近い地域なので、将来は福岡の海の幸に合うような白ワインができればなとは思いますが......」

この夏は、赤ワイン用の品種「メルロー」に加えて、白ワインになる「シャルドネ」や「シュナン・ブラン」の栽培も始めた。農園でひと粒食べさせてもらうと、甘さとともに皮の渋みも感じられる。これが熟成されるにつれて、「深み」に変わっていくのだろう。

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ワインラベルには灯台が描かれているが、近所にそのモデルがあるという。藤田さんのご厚意に甘えて、車で10分ほどの距離にある、妙見崎灯台へ連れて行ってもらった。空と海の青に、灯台の白が映える。汐風香るこの若松から、きょうも藤田さんは「北九州ワイン」づくりに取り組んでいる。

(Jタウンネット編集長 城戸譲)

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