北九州でワインを造る! 構想20年、小さなワイナリーが特区で生まれた (1/2ページ)

Jタウンネット

北九州でワインを造る! 構想20年、小さなワイナリーが特区で生まれた

九州北部でワイン造り。あまりイメージがないが、福岡県北九州市で、いまブドウ栽培から取り組んでいるワイナリーがある。

北九州市は2016年に、国家戦略特区「汐風香る魅惑のワイン特区」に認定された。酒税法では、果実酒の最低製造量は年間6キロリットルと定められているが、この特区では2キロリットルに緩和される。従来よりも小さな規模でのワイン製造が可能となり、地産地消や、いわゆる「6次産業化」の促進を目指すものだ。

そして、その特区を活用して、新たにワイナリーを起こした人物がいる。Jタウンネットは2018年8月、ワタリセファーム&ワイナリー(北九州市若松区)の藤田佳三さん(39)に話を聞いた。

代々農家だが、ブドウづくりはしていなかった

藤田さん一家は、この土地で代々農業を営んでいるが、以前はブドウを作っていなかった。いまから20年ほど前、当時藤田さんは建築の専門学校に通っていたが、農業のエッセイを読んだり、国内ワイナリーの先行事例を耳にしたりするうちに、ワインに興味を持つようになったそうだ。

「先祖から受け継いだ土地で、なにかできないかなと考えたときに、たまたま日本でワイン造りをしているところが少しずつ出てきました。最初は『日本でも造っている人がいるんだな』くらいだったのですが、就農していろんな作物を育てるなかで『いつかはブドウを育てたいな』と考えるようになりました」 town20180919124506.jpg

その後も、ワイン用ではない食用ブドウを栽培するなど、「夢」の実現に向けて、着々と準備を重ねた。具現化したのは2012年、長野のワイナリーで体験醸造に参加してから。翌年に「まず自分で植えてみないと始まらない」と、苗木を取り寄せ、試験栽培をスタートした。

「将来ワインを作れたらいいなぁと漠然と思い描いていたのが、体験醸造に参加してから具体的に動き出しました。
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