カザフスタンで児童に対する性的暴行で有罪判決を受けた者に薬で去勢する法律が施行。今年の対象者は2000人 (1/2ページ)
カザフスタン政府は、児童に対する性的暴行で有罪判決を受けた者に薬による去勢を実施すると発表した。
担当する保健省によると、最初の対象者は2016年4月に児童に対する性的暴行で有罪となったトルキスタン地域の匿名の男だという。
ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、今年実施される2000人分の去勢のために、3000万円相当の予算を計上。
リャザット・アクタイェワ(Lyazat Aktayeva)副保健相によると、現時点では、裁判所の命令に従った注射による去勢の要請が1件あるという。
・被害者を減らすための施策
カザフスタンでは2010~14年の間に、年1000件の児童に対する性的暴行事件が発生。今年、施行された新しい法律はこうした状況を受けてのものだ。
新法の下、児童に対する性的暴行罪には、薬による去勢にくわえて最大で20年の懲役刑が科される。
Kazakhstan begins chemical castration of paedophiles
・薬を使っての去勢
ただし外科手術による去勢とは異なる為、ほとんどの場合は回復すると考えられている。薬によって性的衝動は抑制されるが、その後ずっと欲望を感じなくなるわけではない。また同法の下では、性犯罪を防止する必要性に応じて一度薬が注射されるだけだ。
じつは1940年代にも同様の試みが行われたことがある。しかし当時の経験から言えば、これによって必ずしも将来的な犯行が防がれるわけではなく、この点について批判する意見もある。
去勢を実際に行うのは、各地の精神・神経科の診療所の医師だ。
また去勢剤は、もともとはガンの治療薬として開発されたステロイド系抗アンドロゲン剤「シプロテロン」である。