1番人気は寿司ネタの王様!「好きな魚ギョギョ」総選挙

日刊大衆

※画像はイメージです
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 海に囲まれた島国である日本は、古くから魚食大国として、多種多様な魚を、刺身、焼き魚、煮魚など、さまざまな調理法で楽しんできた。ところが近年は消費者の“魚離れ”が進んでいる。その理由は「料理が面倒」「食べにくい」といったイメージがあるからだ。一方、乱獲などの影響で魚資源の枯渇も指摘されている。また世界的な魚需要の高まりで、日本の漁獲量も減っているという。

 そうは言っても、寿司は子どもから大人にまで愛されているし、魚はいまだ日本人の食卓に欠かせないものだ。そこで今回は、10~50代の男女100人に「一番好きな魚」を聞いてみた。

 第5位(8%)は高級魚である「タイ」が選ばれた。日本では白身魚の王様的な存在だ。刺身や塩焼きはもちろん、淡白なため昆布締めなども人気だ。縁起が良い魚とされ、正月や結婚式など、おめでたい席で食べられることも多い。

 養殖もされており年中食べられるが、旬は3月~5月。天然ものは長崎県、福岡県が有名で、低脂肪高たんぱくなことからダイエット中のメニューにも向いている。消化吸収が良く、胃腸の弱い人や高齢者、生活習慣病が気になる人にもお薦めだ。白身魚特有のタウリンも豊富に含まれるので、疲労回復に効果的で、コレストロール値を下げる作用もあるとされる。

 第3位(12%)には、同率で「サバ」と「サンマ」がランクインした。

 サバは世界各地で食べられており、日本近海ではマサバ、ゴマサバなどがあがる。旬は秋。豊後水道の「関サバ」、三浦市の「松輪サバ」といった地域ブランドも人気だ。輸入品ではノルウェーサバが有名で、主に塩サバに加工されている。脂質が豊富で、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化の予防や改善など、生活習慣病のリスクを下げる不飽和脂肪酸の含有量が、青魚の中でも群を抜いて多い。生で食べることはあまりないが、しめサバや、最近では栄養が丸ごと取れると、サバ缶が人気だ。

 そして、サンマも日本の秋の味覚を代表する魚だ。近年は漁獲量の変動が激しく、大漁で安い年もあれば、まったく捕れず高級魚並みに価格が跳ね上がることもある。塩焼きは定番中の定番で、最近は刺身で食べることも珍しくない。栄養も豊富で、不飽和脂肪酸、皮膚や目の粘膜を健康に保つ働きのあるビタミンA、骨を丈夫にするビタミンD、カルシウムもふんだんに含まれる。

■2位、1位はどちらも寿司ネタで人気の魚

 第2位(18%)は「サケ」だ。ミドル層以上は塩鮭、若者には寿司ネタのサーモンが人気。ちなみに身は赤いが、白身魚に分類される。餌として摂取した甲殻類の外殻に含まれる成分が身色に影響するそうだ。

 近年は刺身、寿司で生食するのも一般的になったが、これは1980年代後半に衛生管理が行き届き、無菌状態の生けすで完全養殖したノルウェー産が日本に入ってきて普及した。本来はアニサキスなどの寄生虫が多く、冷凍処理していないものを生食すると感染の恐れが高い。そういったこともあり、伝統のある寿司店ではサケをネタとして扱わないケースもあるようだ。栄養面ではたんぱく質やビタミンが豊富、美肌効果の高いアスタキサンチンも豊富に含まれる。

 そして第1位(21%)は、寿司ネタの王様、世界的に見ても日本人に圧倒的人気の「マグロ」。クロマグロやメバチ、ビンナガ、インドマグロ、キハダなど魚種も多く、世界中で食用として重宝されているが、日本人は縄文時代から食べていたようで、江戸時代中期からは醤油が普及したことから、マグロの身を醤油漬けにする「ヅケ」が寿司ネタとして使われるようになった。

 当時は赤身が好まれ、トロは脂質が多くて腐りやすいため避けられていたが、冷凍保存技術の進歩と味覚嗜好の濃厚化にともない、今では人気が高い部位だ。たんぱく質や不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価も高い。

 基本的には、外食だけではなく家庭でもよく食べられる魚がランクインするという結果になった。次点としては居酒屋でおなじみの「ホッケ」、たたきとして食べられることが多い「カツオ」、大衆魚として知られる「イワシ」「アジ」も挙がっていた。ヘルシーでおいしい魚、今夜の食卓にいかがだろうか。

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