早大に入る前から、早大が負けるのが悔しかった。丸尾崇真、自力で日本一へ。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

「チャレンジャーでないとだめだと思うので、夏に勝ったことは忘れて、新たな気持ちで挑もうと思います。毎回、課題は出ているので、それをひとつずつ潰していって、少しずつ成長するしかない」

 新体制で臨む2年目の今季は、チームと自分自身の主体性が高まったという。

「目指せと言われて目指すのではなく、自分たちで本当に日本一になりたいと思って練習しています。今年は選手同士で話し合う時間、いい意味での自由が増えました。練習中のショートミーティングでも、練習後でも、試合前でも、もっとこうしよう、こうしようと話しています」

 ただ応援するしかできなかった頃から当事者として受け止めてきたチームの勝敗に、いまは正真正銘、自分に課された問題として向き合える。幸せの只中で必死に生きる。

(文:向 風見也)
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