火事の煙で心肺停止になっていた猫に酸素ボンベで救命処置。危機一髪でその命を救ったロシアの消防士たち
建物の火事といえば、燃え広がる炎だけでなく中毒や窒息を招く煙も恐ろしいといわれているが、ロシアのアパートで、火事に巻き込まれたのは猫だった。
煙を吸い込んでしまった猫は心肺停止状態に陥っていた。そこに駆け付けたのが消防士たちである。
彼らはその場で懸命な処置を施し、猫は危機一髪で息を吹き返したのだ。
Firefighters Perform CPR on Cat in Heart-Stopping Footage
・煙で愛猫が心肺停止に…消防士の蘇生処置で奇跡が!
今年3月、ロシアのヴォルゴグラード州の4階建てアパートで火災が起きた。駆けつけた消防士が、煙に巻かれて心肺停止になった猫の救命を開始した。
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炎からは逃れたものの、呼吸困難で苦しみ危篤状態になってしまった猫。
飼い主は気が動転しこの悪夢に涙する。必死に愛猫に声をかけ、蘇生処置を行う消防士に「お願いです!どうかこの子を救って下さい!」と叫んでいた。
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消防士は涙ながらに訴える飼い主にうなずき返しながら、ぐったりしている猫の心臓マッサージをひたすら続けた。
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猫は生死をさまよう中で酸素ボンベからの吸入とマッサージを受けながら
「帰ってこい!」「お願い帰ってきて!」と励まされていた。
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すると彼らの想いが通じたのか、猫が自発呼吸を開始!
意識を取り戻して再び飼い主の腕の中に。
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目の前の命をあきらめなかった消防士の奮闘のおかげで、再び女性の腕に戻ることができたのだ。
・火事で怖いのは大切なペットを失うこと。対策を考える飼い主も
このニュースに関する海外の反応は...
・家が火事になった時、猫を連れて逃げようとしても姿が見えなかったの。
それでも見つけようとして濡れた布を頭にかぶって床をはっていった。けど煙がすごくて呼吸できなくて、到着した消防士が猫を探し出してくれた。
救助された直後は体中に傷ができてよだれだらけ。でも病院で口とか鼻や耳の中も綺麗にしてもらったら良くなったよ。傷は少し残ってるけどね。
今はすっかり元気。だけど住む家はもちろん、大切な命が奪われる火事はやっぱり怖いよ。
・私が恐れてるのはまさにこれ
・ほんと怖いよね。二度と火事に遭わないことを祈る。自分は持ち物を減らすことにしたよ。
・10年前に火事で持ち物がすべて焼失した。写真や思い出の品がなくったのもつらかったけど、なにより一番つらかったのは大好きだった猫と鳥にもう会えないこと。
猫のミンディは11歳、鳥のトムは14歳だった。わが子同然だった彼らのことをずっと想ってる。物を持つのはつきつめると何の意味もないわ。あの子たちが恋しくてたまらない。
・私も火事で猫を亡くした。ものすごく悲しいよ…
・ちょっと前に獣医から、火事の時にケージの中にいた犬たちの話を聞いたばかり。
自分も犬をケージに入れてるから外出先でも自宅の火事が心配すぎてパニック発作を起こすようになった。私にとっては悪夢でしかない。
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・それが怖くてスマホと連動する煙探知機を購入した。万が一の時は連絡が入るからすぐ通報できる。完璧じゃないけど何もないよりいいと思ってる。
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・私も自分の猫3匹について同じことを心配してる。非常時にどうやって外に出せばいいのかって。
今火事になったらすぐに猫たちを捕まえて枕カバーに入れて閉じて車の中に入れる。3匹がどれだけ暴れてもそうするつもり。あの子たちを置いてくるよりずっとまし。
でも、もし出火時に手が届かないとこにいたらパニックになると思う。そんな事態にならないことを心から願ってる。
・私は見てるだけで泣いちゃった。そしたらソファに寝そべってたペットの猫が何事かと走ってきて私に抱きついて慰めてくれた。
だから余計涙が止まらない。この子を愛してる。
アメリカの消防士らはペット用の応急セットを常に携えており、犬や猫はもちろんハムスターなどの小動物用の酸素マスクもある。
・小さな体に小さな酸素マスクをつけて。消防士、ハムスター親子の命を救う(米ワシントン州) : カラパイア
動画を見た感じだと、ペット専用ではないようだが、それでもロシアの消防士たちの小さな命を救いたいという思いとこれまでの経験が生かされ、無事救い出すことができたようだ。本当によかった。
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