自分は吸血鬼ドラキュラの息子だと信じるルーマニアの男性。棺の中で眠り献上された血を飲む
ルーマニアと言えば吸血鬼ドラキュラの伝承が色濃く残る土地柄だ。
トランシルヴァニア地方には、ドラキュラのモデルになったヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)がいたし、ブラン城はドラキュラ居城のモデルになった城だ。
そういった環境に慣れ親しんだ結果こうなってしまったのかどうかはわからないが、ルーマニアの若者、アンドレアス・バートリーはドラキュラの息子であると信じている。
4年前、夢の中で彼の父親を名乗るドラキュラ「闇の王子」に誘われたことがきっかけで、かつて彼の父親が歩いたと言われている場所からそう遠くない場所で、ドラキュラのごとく棺の中で眠り、献上された血を飲むのだ。
・父と名乗る吸血鬼が夢に現れた
ドラキュラの息子、アンドレアス・バートリーは、インスタグラムで自身の日常や活動を公開している。
バートリーは生まれたときからドラキュラだったわけではない。そのきっかけは4年前、夢の中に彼の父親を名乗る吸血鬼が現れてからだ。
「彼は暗い部屋にいて、ぼくのことを"我が息子"と呼んだ。その後、ぼくは彼が殺された場所に生贄を捧げた。すると彼はぼくに言った。"おまえの人生は永久に変わるだろう" そして実際そうなった」バートリーはそう語る。
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・オルド・ドラキュラ団のリーダー
トランシルヴァニア地方は、バートリーが故郷と呼び、オルド・ドラキュラ団のリーダーとしての彼が棲み処とする場所だ。
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メンバーたちは、バートリーが継承者であると固く信じていて、自分の血を彼に捧げ、彼はそれを糧にしている。
血は噛みついて吸うのではなく、べつの方法で調達する。信じられないことだが、ドラキュラの息子に血を捧げる人間はかなり多い。
彼らはカルト集団のように見える。おそらく、彼らは謙虚に気前よく血を提供すれば、自分たちも永遠の命を授けられると信じているのだろう。
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さらにバートリーは説明する。「我々は600年以上の伝統を代表している」大衆の中には自分も吸血鬼だと信じる人々はいるが、その志向はおもにフェティッシズムに集中している。
だが、バートリーは、それは本来のヴァンパイアの在り方には反しているという。彼は現代社会の生活様式に当惑すると、棺に潜りこんで長い眠りにつき、再びドラキュラの息子として覚醒する。
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バートリーがドラキュラの末裔かどうかはわからないが、彼が伝説につながっているかもしれないと主張する人はいるだろう。
References:disclose/ written by konohazuku / edited by parumo