強化プラスチック製もあった! 材料それぞれ灯台事情 (2/2ページ)
それぞれのメリットデメリットもあり、それについては
「RC、コンクリート→(メリット)頑丈(デメリット)重い鉄→(メリット)価格が安い、軽い(デメリット)塩害を受けやすく、防食処理が必要
FRP→(メリット)軽い、錆びない(デメリット)鉄より強度がない、強度確保のために素材を多く使うため値段が上がる」
といった特徴が挙げられ、設置場所の条件に耐えられる材料が選定される。
例えば、防波堤の上や地盤が弱い場所に設置される灯台であると、重さがネックになるため、RCとコンクリートは外れる。次に、設置される場所の波の高さ。波の影響を受けやすい場合、鉄は浸食が激しくなるため、防波堤の上や地盤が弱く波を受けやすい場所ではFRPが選ばれる。
名瀬港西防波堤灯台は、名瀬港の入り口付近の防波堤に設置してあり、波の影響も受けやすいことからFRPが採用されたものと思われる。強化プラスチックの灯台は一般的にあまり聞き馴染みがないものの、1978年に初めて設置されており、珍しいものでは決してないという。
香川県高松市、「ガラスの灯台」で知られる高松港玉藻防波堤灯台(せとしるべ)があるが、ガラスはあくまで装飾であり、構造は鉄骨である。
一方、調査して材料を選出してもトラブルに見舞われることはあるようで、2005年2月3日の西日本新聞によると山口県・萩港のRC製の中小畑浦沖防波堤東灯台が防波堤ごとなくなったほか、04年9月に宮崎県・細島港にあるRC製のイクイバエ灯台が台風の高波で全壊。今回の名瀬港西防波堤灯台に限らず、灯台管理は難しいようだ。