知られざるニッポン秘薬・伝統薬めぐり(3)刀傷も白内障も治す特効薬 (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2018年 10/18号
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目薬
天文12年(1543)の創業以来、参拝客に長らく好評を博してきたのが、笠原十兵衛薬局の「雲切目薬」だ。発売当初は軟膏状で、刀傷、擦り傷、咳止め、痔など何にでも使われた万能薬だった。
十八代店主の笠原久美子氏が伝承する。
「目につけると目を開けていられないくらい染みて涙が出ました。しかしそのあと“雲が切れるように”すっきり。明治時代からは蒸留水で何倍にも溶かして、なるべく染みない目薬を目指したのですが、まだまだものすごく染みる。この薬だけで白内障が治った人もいて、特効薬と言われました」
しかし、昭和の時代に入って薬事法が改正されると、この「元祖雲切目薬」は製造中止に追い込まれる。復活したのは平成10年(1998)、長野オリンピックの年だった。
「オウバクを主成分にした、新しい『雲切目薬』を開発しました。健康な目には染みませんが、炎症等の症状を持つ人には染みると思います。染みるうちは使い、染みなくなったら治ったということですね」(笠原氏)
パソコンやスマホによる疲れ目にも効くと評判だ。