知られざるニッポン秘薬・伝統薬めぐり(4)後醍醐天皇ゆかりの胃腸薬 (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2018年 10/18号
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腰痛
今日まで青木流芳院が存続できたのは、優れた効果、200年以上の実績と自負しています」(青木氏)
肥後熊本も伝統薬の本場だ。急性・慢性の腎臓炎を効能にうたう「強腎仙」など、20種以上の和漢薬を製造しているのが、明治19年(1886)創業の渡部晴光堂だ。同社代表の渡部展也氏が言う。
「当社では薬以外の成分が入った錠剤ではなく、生薬成分100%の粉末にこだわって製品を提供していますが、これまで副作用は1件もありません。安心して服用していただけるという自信を持っています」
同じ熊本には「諸毒消丸」を製造する吉田松花堂もある。鍋島藩の御典医だった創業者・吉田順碩がシーボルトから西洋医学を学んで創製した薬で、180年ほどの歴史を持つ。動悸・息切れだけでなく、下痢・消化不良・胃腸虚弱にも効果がある。
佐賀県にある明治42年(1909)創業の天恵堂製薬が作るのが「腰専門」だ。効能をズバリ記したネーミングと実際の評判から愛用者は全国に広まり、東京の薬局でも売れているというから驚く。同社の眞崎嘉裕社長によれば、
「12種類の生薬を配合した『飲む腰痛薬』です。配合の妙に自信の薬です」
笹川氏は言う。
「秘薬・伝統薬は、現代の薬のような対症療法というより、弱った体を元から正す、健康を取り戻すという本来の意味で必要な存在。国の薬事行政や大手製薬メーカーの資本力に押されて消えていくのは残念でなりません」
小さい時におじいちゃんやおばあちゃんが勧めてくれた。そんな懐かしさや安心感に包まれる伝統薬は、いつまでも残っていてほしい。