究極のインプリンティング(刷り込み)効果か?どこにいってもパタパタついてくる。21羽の鳥を我が子として育てる男性
鳥、特にカモなどのヒナが、卵から孵化して最初に見た「動くもの」を「親」であると認識し、その後ろをついて歩く。みなさんよくご存知の刷り込み(インプリンティング)という現象だ。
通常なら、ヒナが最初にその姿を目にし、その声を耳にするのは実際の「親」だ。そこで、子育て中の鳥の一家は母鳥の後ろを行列をつくって必死についていくことになる。
また、何らかの理由で「親」がいない場合などには、種が異なっても刷り込みは起こるようだ。例えばそれが犬とかでもね。
では、例えば最初に見たものが人間だったら?
それでもやはり刷り込みは起こるのである。なんと21羽ものヒナの親代わりとなったおじさん。おじさんが歩くとヒナたちも一斉についてくるのだ。
Baby birds follow a man in group on a hike LOL
・行列を組んでハイキング
山道をハイキングする男性の後ろから、なにやら小さな生き物の群れが列をなしてついていく。
image credit: YouTube
短い脚で懸命についていくのは、21羽のオシドリのヒナだ。韓国では第327号天然記念物にも指定されている。
image credit: YouTube
途中で一休み。持参した水を皿に注いで与える。
image credit: YouTube
こらこら、足を突っ込むためじゃないよ。
image credit: YouTube
他の人に声をかけられても、ついていったりしない。だってお父さんじゃないもんね。
image credit: YouTube
他のハイキング客は、「嘘だろ、鳥が人間と一緒にハイキングするなんて」「犬が飼い主についていくのは見たことがあるけど、鳥ってのは初めてだ」と話している。
・オシドリの「お父さん」
この男性は雛たちが生まれてから、いや、まだ卵の中にいた頃から愛情を注いできたのだ。韓国政府から「お父さんである証明書」(繁殖許可)も発行されている。
image credit: YouTube
毎朝のハイキングはヒナたちのトレーニングでもある。このヒナたちはいずれ、野生で暮らすようになるのだ。その日に備えて、できるだけたくましく育ってほしいのだ。だから、困難にぶつかっても手を貸したりはしない。
image credit: YouTube
だけど、ちゃんと見守っているよ。
image credit: YouTube
「私の夢は、いつか空を飛んで、巣立った後のこの子たちに会いに行くことです」と男性は語っている。
科学技術が発達して、いつか本当にそんな日が来るといいね。あるいは、巣立ったヒナたちが子孫を連れて里帰りしてくる、なんていうのもステキだな。
References: written by K.Y.K. / edited by parumo