岸谷五朗「演じれば演じるほど、その人の本質がはっきりと見えてきます」信念で演じ続ける人間力 (2/2ページ)

日刊大衆

でも、とてつもなく面白い。今は、人生初の麻雀という博打にどっぷり浸かっています。

■大きな博打を打っていることに気づかないまま、ずっと俳優という仕事をしてきました

 今、人生初の博打と言いましたが、考えてみたら俳優という職業を選んだことが、僕にとって最大の博打なんですよ。その大博打を打つきっかけになったのは、中学生のときに観た劇団四季の『ジーザス・クライスト・スーパースター』。確か初演で、加賀(丈史)さんや市村(正親)さんが出演されていたんですが、強烈なインパクトでした。

 そして心に決めました。「僕は舞台俳優になる」と。「なりたい」でも「挑戦したい」でもなく、「なる」と強く思ったんです。だから高校の進路指導でもそう言いました。「舞台俳優になります」って。担任は聞こえないふりをしていましたけどね(笑)。

 大きな博打を打っていることに気づかないまま、ずっと俳優という仕事をしてきました。

 最初は舞台の世界に入りましたが、20代の終わりに『月はどっちに出ている』という作品で崔洋一監督から映画という世界のインビテーションをいただき、素晴らしさを知りました。そのあとに、フジテレビの大多亮プロデューサーから連続ドラマという、また違った世界のインビテーションをもらい、新たな魅力にしびれました。

 今は『地球ゴージャス』という演劇ユニットの主宰者として舞台をやりながら、ときどき映画やドラマという特別なご褒美がある感じです(笑)。

 この先も、最高にスリリングで面白い博打を打ち続けていくんでしょうね、僕はきっと。

岸谷五朗(きしたに・ごろう)
1964年9月27日、東京都出身。大学在学中に、「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」に入団し、活躍。退団後、俳優の寺脇康文と演劇ユニット「地球ゴージャス」を結成。出演の他、脚本や演出も手がける。主な出演作は映画『夜明けの街で』、テレビドラマ『みにくいアヒルの子』(フジテレビ)、『ぼんくら』(NHK)など多数。10月3日スタートのドラマパラビ『天 天和通りの快男児』(テレビ東京)では、主人公の天貴史を演じる。

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