2020年に「人工月」を打ち上げる計画を発表。本物の月の8倍の明るさで街灯の代わりに(中国) (2/2ページ)

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・人工光による睡眠や野生動物への影響を懸念する声

 街灯の代替になるほど明るい人工月のアイデアは確かに興味深いが、多くの問題も提起されている。

 中国最大のソーシャルメディアWeiboでは、こうした人工の光が人の睡眠パターンや動物の体内時計にどのような影響を与えるのかという疑問が出ている。

 だが、ハルビン技術研究所航空宇宙学校のKang Weiminは、衛星は黄昏時の光度くらいしか発しないので、動物には影響を与えることはないだろうと語っている。

 この人工月が発する光の強さは、まだまだ未知数だ。

 Wu Chunfengが街頭の代替になるくらい十分に明るいと言っているのに対して、一方では、明るさはこれまでの街灯のわずか5分の1だとする報道もあり、一貫していない。

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 この衛星は、フランスのアーティストの概念にヒントを得たものと言われている。

 このアーティストは、鏡でできたネックレスを地球の上からぶら下げて、それに太陽光を反射させて、一年中パリの町を照らすという着想を描いた。続いて、ロシアのZnamya(衛星)プロジェクトが1990年代にこれを実現させようとしたが、その後頓挫した。

References:en.people / en.cifnews/ written by konohazuku / edited by parumo
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