松村邦洋、ファン歴43年の「NHK大河」名作ランキング発表! (2/4ページ)
「正義が悪を倒すという時代劇特有のストーリーと違って、まさに魑魅魍魎の世界なんですね。東国武士団に担がれた源頼朝が平家を潰して鎌倉幕府を作った。ところが源氏の政権になるや内紛が起こり、政子の実家の北条氏が頭角を現す。平家という敵がいなくなった瞬間、権力争いのトーナメントが始まる。これぞ、人間の業」
当時、小学生だった松村氏はそばで見ていた祖父に、「誰が悪いヤツなの?」と尋ねたことがあった。すると祖父は、「勝ったほうが負けたほうを裁くんだよ。いつの世も力のある者が正義なんだ」こう答えたという。勝てば官軍、負ければ賊軍。
「子どもながら、その言葉に“世の常”を感じたんですね。力が正義……いい意味で、僕に開き直った生き方を教えてくれました」
■2位は『葵徳川三代』
お笑いタレントも、何をしようとウケれば勝ち。まさに松村氏の“お笑い道”そのものだ。2位に選ばれたのは『葵徳川三代』(2000年)。江戸幕府を樹立した徳川家康、秀忠、家光の三代を描いた作品である。
「僕は阪神ファンなんで、大阪拠点の豊臣政権が好きなんですよ(笑)。だから徳川家康は嫌いだったんです。徳川家って、読売巨人に似ている気がしません?」
松村氏から見たこの家康像とは、「盤石な体制を築くためなら、理不尽なこともやってのける人。その一方で、心の内では一刻も早く徳川家を安泰にしようと焦りに焦りまくっている」
確かに『葵徳川三代』で描かれた家康は、決して“良い人”ではなかった。
「“鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス”という言葉もあるように、家康は本当にジワジワと時間をかけて秀吉恩顧の大名たちを切り崩していくんですね。やり方が汚いと思われるかもしれないけど、政治とはそういうもの。