栗田がホームお披露目を勝利で飾る 2018トップチャレンジリーグ第5節 (2/3ページ)
「栗田のシステムがこちらを上回っていた」(マツダCTB、前韓国代表の李修平)と話すように、エリソン中心のアタックがさらに増していった。
エリソンはリコーブラックラムズに2013年から昨年度まで在籍し、移籍してきた35歳の司令塔。ニュージーランド代表4キャップにマオリ、7人制代表の経験があり、栗田の若い選手たちを鼓舞し、緩急をつけたパスでマツダディフェンスを翻弄、試合を支配した。
37分にはゴール前スクラムからエリソンが飛ばしパスで坂本へ渡すとチーム3本目のトライを生んだ。40分、エリソンはPGも決め、22-7で折り返した。
後半最初の得点も栗田が5分、自陣からインゴールへ運んだ。3分後マツダに1トライ返されるも、終盤はマツダのアタックをディフェンスで防ぎ、34-19で制した。
敗戦で4位圏内がやや難しくなったマツダの坂本秀彰監督は「事前の分析で栗田が楽に勝てる相手でないことは分かっていましたが、予想以上に組織力、ディフェンスが良かった」。
勝った栗田のエリソンは「今季、栗田は新しいシステムを採用しています。少しずつ慣れてきた。若い選手には『自信を持て』と話しています」と自らの役割を自覚している。
この日、ハットトリックトライの坂本は「みなさんのおかげ」と話すが、ラインに入るスピード、トライを取り切る才能はチームに必要な存在になっている。
中島拓也主将は「一人一人が役割を果たせるようになってきた」と自信を深める。
新設のグラウンドはJR青梅線昭島駅から徒歩5分にある。隣は大型アウトドアヴィレッジがあり、試合後のファンがくつろぐ飲食ができる歓談場所が揃っている。
エリソンは「世界中のいろいろなクラブを見てきたが一番素晴らしい」とすでに気にいっている。中島主将も「練習環境がよくなりました。私は自転車で10分くらいの立川市内に越してきました。選手もみんな(これまでの厚木グラウンドから)グラウンド近所へ移ってきた」。
山田監督は「エリソンが若手を引っ張ってくれている。今年の目標は4位以上、一試合一試合を大事にしていきます」。