実は郵便局員が広めた?ふりつけが難しい…という理由で変更もあった「ラジオ体操」の振り付け

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実は郵便局員が広めた?ふりつけが難しい…という理由で変更もあった「ラジオ体操」の振り付け

夏休みになると、朝早くから近所の公園で子供たちが並んでラジオ体操をしている姿。微笑ましい夏の風物詩として記憶されている方も多いかもしれません。

一方、近年では、騒音問題や保護者の負担軽減のために、自治体によってはラジオ体操を廃止してしまったり、期間を短縮しているところもあるのだとか。ラジオ体操自体を知らない子どもたちも増えてきているそうで、少し寂しい気持ちになります。

そんなラジオ体操ですが、元々は誰が初めて、そして広まっていったのでしょうか。今回は、ラジオ体操の歴史についてみていきたいと思います。

ラジオ体操の歴史

ラジオ体操は、元々、「かんぽ生命」の前身である逓信省簡易保険局がアメリカのラジオ体操をヒントに考案し、1928年11月1日に東京中央放送局から「国民保健体操」として放送が始まりました。

国民の健康増進を目的として開始され、天皇の御大典記念事業の一環としてはじめられたようです。その後、ラジオの普及とともに全国に広がりましたが、「ラジオではふりつけが伝わらない」という問題がありました。

そこで、正しいふりつけを伝えるために、郵便局員に正しいふりつけを覚えてもらい、郵便局員が手紙とともに振りつけを人々に広めたそうです。

長いラジオ体操の歴史の間には、「ふりつけが難しい」という理由から放送が中止された体操もありますが、1951年から1952年に「ラジオ体操第一・第二」という形で落ち着きました。1975年には、「ラジオ体操」を参考に「郵便体操」も作られました。

1999年には年齢・性別・障がいの有無を問わず、幅広い人が安心してできる「みんなの体操」が制定されました。

このように、紐解いてみると長い歴史をもつラジオ体操です。子どもたちの間で廃れていく姿は少し寂しいですが、近年では高齢者の間で少しずつ人気が出ているのだとか。

超高齢社会を迎えた日本社会― これからも国民の健康維持に一役買ってくれることはまちがいないようです。

ラジオ体操

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