「平成日本シリーズ史」東北楽天「悲願の日本一」で東北に“希望の灯り”が! (2/3ページ)
投げては先発の美馬学が6回途中まで被安打4、無四球と好投し、5‐1で快勝。2勝1敗として一歩抜け出す形となったのだった。
ここまで3試合を終わって読売は主軸の高橋由伸とロペスが無安打。阿部慎之助も1安打のみと打線が低調だった。そのため打線を組み替えて第4戦に臨んだのだが、これがみごとにハマる形となる。2回を終わって1‐4とリードされたものの、4回裏と5回裏に2点ずつをあげ逆転に成功。直後の6回表に同点とされたものの7回裏の1死一、二塁から寺内が決勝点となるタイムリーを放ち、6‐5で競り勝ったのだ。逆に楽天投手陣は登板した5人の投手が計12与四死球を与える大乱調ぶり。勝敗の分かれ目の一つとなってしまったのである。
こうして対戦成績が2勝2敗となり、どちらが先に王手をかけるか注目された第5戦。試合はこのシリーズ初となる延長戦に突入することとなる。楽天が2‐1とリードして迎えた土壇場の9回裏に読売は1死一、三塁から村田がタイムリーを放ち同点に。だが、なおも続いたサヨナラのチャンスで試合を決めることができなかった。これが結果的に大きく響き、直後の10回表に楽天が1死一、二塁からこのシリーズ大活躍の銀次がセンター前へタイムリーを放ち勝ち越し。この後、ジョーンズにもタイムリーが出て2点差とすると、その裏の読売の攻撃を6回から救援登板していた則本が3者凡退に抑えて4‐2で勝利。ついに楽天が初の日本一へと王手をかけたのである。
続く第6戦はエース・田中が先発するだけに、楽天はここで一気に勝負を決めたいところ。楽天は先発・田中で一気に日本一を狙いに来た。一方、その田中を攻略して逆王手をかけたい読売。先制したのは楽天だった。2回裏の1死二,三塁から内野ゴロと相手エラーで2得点し、日本一をたぐり寄せる。だが、負けられない読売は5回表に反撃し、田中を攻略。この試合開始までポストシーズン無安打不調にあえいでいたロペスが同点の2ランを放つと、この後に高橋由伸のタイムリーも飛び出し、3点を挙げ逆転したのである。読売は6回表にも1点を追加。この2点のリードを先発の菅野が7回被安打3、2失点の好投で守り切り、4‐2で勝利。逆王手をかけるとともに今シーズンの公式戦、ポストシーズン通じて無敗だった田中に初黒星をつけることに成功したのである。