ドラァグクイーンが見たハロウィン:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載231 (1/2ページ)
エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第231回 ドラァグクイーンが見たハロウィン 昨日(10月31日)はハロウィン当日。アタシが住んでいる中野あたりは、ハロウィンの「ハ」の字も感じられないほどの静けさなので、「この間の週末が、今年のハロウィンの盛り上がりのピークだったのかしら」と思っていたんだけど……。どうやら渋谷は、今日もたいへんな人出みたいね。みんな、明日仕事じゃないの?(って、「毎日が休み」みたいな、フリーランスのアタシに言われたくないか)
てか、渋谷では連日、混乱が続いているとの情報も。土曜日の時点で、すでにかなり無法地帯化していてヤバそうな雰囲気だったのに、連日混乱って……ゴッサム・シティかよ。渋谷、大丈夫? 明日あたり、焼け野原になってたりしない?(実際、火事あったみたいだし)
なお、アタシは四半世紀前から、吐血したり生首を飛ばしたりするショーを得意としてきた「ホラー系ドラァグクイーン」。なので、数年前までは、お盆とハロウィンはかきいれどきだったんだけど……。最近はむしろ、その両期間はおとなしくしているわ。だって、その日に合わせて入念に準備をしてきたお客さんや街行く人の方が、手がかかってたり怖かったり派手だったりするから、アタシが埋もれちまうんですもの!
ちなみにハロウィンって、そもそもは古代ケルト人にとっての大みそかにあたり、「大みそかには先祖の霊と一緒に、悪魔や悪霊がこの世にやってきて、さまざまな悪さをすると考えられていた」「仮装するのは、悪魔や悪霊をおどかして追い払うため、もしくは悪魔や悪霊の仲間のふりをして、魂をとられないようにするため」ってことみたいだけど……。もしかしたら悪魔や悪霊の中には、アタシみたいに「これじゃ俺ら目立たないし、怖がってもらえない……。つまんねえな。やめたやめたッ」とやる気を失っちまう人(?)もいるかもしれないわね……。
それにしても、人々の浮かれっぷり、狂いっぷりが年々ひどくなっている気がする、日本の(というか、渋谷の?)ハロウィン。「悪さをする悪魔や悪霊を追い払う」どころか、人間自体が悪さをしているというのが、なんだか皮肉(もちろん、暴走しているのは一部だろうけど)。