国際マッチ期間に突入 RWC2019出場国の楽しみな11月の全対戦カード
11月の国際試合が今週末から始まる。ラグビーワールドカップ(RWC)2019日本大会の開幕まで11か月を切り、出場する各国代表のチーム状況が気になるところ。重要な強化期間となるインターナショナルマッチシーズンにどんな試合が組まれているのか、RWC2019出場が決まっている19チーム(残り1チームは11月の敗者復活・世界最終予選で決定)の対戦カードを整理してみた。
日本はテストマッチ3試合を組んでおり、11月3日に東京・味の素スタジアムでラグビー王国のニュージーランドに挑戦。オールブラックスと呼ばれる最強軍団は横浜でオーストラリアに快勝したあと、主力メンバーはヨーロッパへ向かい、日本戦には2軍クラスの若手が多いチームで臨むが、黒衣を身にまとうのは選ばれた才能ある選手たちばかりで、強敵であることは間違いない。
日本はニュージーランド戦のあとイングランドに遠征し、11月17日、聖地トゥイッケナム・スタジアムにて、RWC2015で日本を歴史的3勝に導いた名将エディー・ジョーンズが率いる世界ランキング4位(10月29日時点)のイングランドに挑む。
そして24日にはグロスターで、RWC2019開幕戦の相手であるロシアと前哨戦をおこなう。
RWC2019で日本と同組に入るアイルランドは、11月3日にアメリカのシカゴでおこなわれるイタリア戦を皮切りに4試合を組んでおり、11月17日には地元ダブリンでオールブラックスと対戦する。南半球のラグビーチャンピオンシップで3連覇を遂げた世界ランキング1位のニュージーランドと、今年の欧州シックスネーションズで全勝優勝した世界ランク2位のアイルランドが激突だ。
ニュージーランドは11月10日には、4年ぶりにイングランドと対戦。ともにテストマッチ18連勝の記録を持ち、来年のRWCでは優勝争いに絡むとみられており、こちらも注目の一戦となる。
自国開催のRWCで悲願のベスト8以上を目指す日本にとってアイルランドと同じく難敵となるスコットランドは、4試合を予定。11月10日には、世界トップレベルの豪華なバックスが揃いRWC2019で台風の目になるのではないかと評判のフィジーと激突する。17日には、今年のラグビーチャンピオンシップでニュージーランドを倒した南アフリカとぶつかり、その南アフリカを破っているアルゼンチンと24日に対戦する。
ロシアは日本のほかに2試合を組んでおり、11月10日はアフリカ予選を勝ち抜いたナミビアと対戦する。16日にはウェールズのプロクラブチームであるドラゴンズと強化試合をおこない、グロスターでの日本戦に備える。
RWC2019プレーオフを制し2大会連続で日本と同組に入るサモアは、アメリカ、ジョージア、スペインとテストマッチをおこなう。
そして、11月11日から23日にかけては、フランスのマルセイユでRWC2019の敗者復活・世界最終予選がおこなわれる。香港、カナダ、ケニア、ドイツの4チームが総当たり戦を実施し、1位になったチームが最後の切符を獲得する。
今年の欧州チャンピオンであるアイルランド(Photo: Getty Images)※ 各国の世界ランキングは2018年10月29日時点
<プールA>
【アイルランド/ランキング2位】
vs イタリア(11月3日)、vs アルゼンチン(10日)、vs ニュージーランド(17日)、vs アメリカ(24日)
【スコットランド/ランキング6位】
vs ウェールズ(11月3日)、vs フィジー(10日)、vs 南アフリカ(17日)、vs アルゼンチン(24日)
【日本/ランキング11位】
vs ニュージーランド(11月3日)、vs イングランド(17日)、vs ロシア(24日)
【ロシア/ランキング19位】
vs ナミビア(10日)、vs ドラゴンズ(16日)、vs 日本(24日)
【サモア/ランキング16位】
vs アメリカ(10日)、vs ジョージア(17日)、vs スペイン(24日)
最初のイングランド戦へ向けへ向けロンドンでトレーニングする南アフリカ(Photo: Getty Images)<プールB>
【ニュージーランド/ランキング1位】
vs 日本(11月3日)、vs イングランド(10日)、vs アイルランド(17日)、vs イタリア(24日)
【南アフリカ/ランキング5位】
vs イングランド(11月3日)、vs フランス(10日)、vs スコットランド(17日)、vs ウェールズ(24日)
【イタリア/ランキング14位】
vs アイルランド(11月3日)、vs ジョージア(10日)、vs オーストラリア(17日)、vs ニュージーランド(24日)
【ナミビア/ランキング22位】
vs ロシア(10日)、vs スペイン(17日)、vs ポルトガル(24日)
南ア戦前日、イングランドの司令塔であるオーウェン・ファレルと話をするエディー・ジョーンズHC(Photo: Getty Images)<プールC>
【イングランド/ランキング4位】
vs 南アフリカ(11月3日)、vs ニュージーランド(10日)、vs 日本(17日)、vs オーストラリア(24日)
【フランス/ランキング8位】
vs 南アフリカ(11月10日)、vs アルゼンチン(17日)、vs フィジー(24日)
【アルゼンチン/ランキング9位】
vs アイルランド(11月10日)、vs フランス(17日)、vs スコットランド(24日)、vs バーバリアンズ(12月1日)
【アメリカ/ランキング15位】
vs マオリ・オールブラックス(11月3日)、vs サモア(10日)、vs ルーマニア(17日)、vs アイルランド(24日)
【トンガ/ランキング12位】
vs フレンチ・バーバリアンズ(10日)、vs ウェールズ(17日)、vs ジョージア(24日)
<プールD>
【オーストラリア/ランキング7位】
vs ウェールズ(11月10日)、vs イタリア(17日)、vs イングランド(24日)
【ウェールズ/ランキング3位】
vs スコットランド(11月3日)、vs オーストラリア(10日)、vs トンガ(17日)、vs 南アフリカ(24日)
【ジョージア/ランキング13位】
vs イタリア(10日)、vs サモア(17日)、vs トンガ(24日)
【フィジー/ランキング10位】
vs スコットランド(10日)、vs ウルグアイ(17日)、vs フランス(24日)
【ウルグアイ/ランキング18位】
vs カーディフ・ブルーズ(11月6日)、vs アルスター(9日)、vs フィジー(17日)、vs ルーマニア(24日)
≪敗者復活・世界最終予選≫
■11月11日
・カナダ(ランキング23位) vs ケニア(ランキング28位)
・香港(ランキング21位) vs ドイツ(ランキング29位)
■11月17日
・香港 vs ケニア
・カナダ vs ドイツ
■11月23日
・ケニア vs ドイツ
・香港 vs カナダ
※ 敗者復活・世界最終予選はマルセイユ(フランス)で開催。4チーム総当たりで1位になったチームがラグビーワールドカップ2019の出場権を獲得し、プールBに入る。