人は植物が排出する酸素だけで生きられるのか?気密テントに植物を入れて過ごしてた男性が危機的状況に(カナダ)

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人は植物が排出する酸素だけで生きられるのか?気密テントに植物を入れて過ごしてた男性が危機的状況に(カナダ)
人は植物が排出する酸素だけで生きられるのか?気密テントに植物を入れて過ごしてた男性が危機的状況に(カナダ)

image credit:Instagram

 小学校や中学校の理科の授業で習ったであろう植物の光合成。ご存じ、日光と水、二酸化炭素からでん粉と酸素を作り出すというはたらきである。

 植物は二酸化炭素を吸収して、酸素を吐き出す。ってことは、人間が吐き出した二酸化炭素も酸素に変えられるわけだ。

 そうなるともしかして、植物と一緒なら密閉空間でも人間は呼吸をし続けられるということなのか!?

 そんな疑問を解消すべく、自称・ヘンテコ科学者のカーティス・バウテさんがユニークな実験を行ったようだ。

 実際に気密テントの中でたくさんの植物と過ごしてみたんだけども・・・?

・植物とともに気密テントの中で3日間生活


The Plants That Will Keep Me Alive

 カーティスさんが自身のYouTube動画内でこの実験の実施を明らかにしたのは8月のこと。それから準備期間を経て10月下旬、いよいよ実験開始となった。

 実験は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州にあるカーティスさんの兄弟宅の裏庭に設置した3m四方の気密テント内で行われた。

 ここで3日間、植物200株と過ごし、植物は人間が吐き出した二酸化炭素を素早く酸素に変えることができるのか、人間にとって必要な酸素を供給できるのかを試すのだ。

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Kurtis Bauteさん(@kbaute)がシェアした投稿 - 2018年10月月24日午後3時31分PDT


・二酸化炭素濃度が危険レベルに達して実験中止

 カーティスさんは「3日間くらい大丈夫だろう」と予想していた。生き残るだけでなく健康に害が及ばない状態で実験を終了させられるだろうと考えていた。

 しかし、残念なことにわずか15時間でこの実験は中止となった。

 二酸化炭素濃度が危険なレベルに達し、脳に損傷を受けて昏睡状態に陥る可能性があったからだ。

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Kurtis Bauteさん(@kbaute)がシェアした投稿 - 2018年10月月19日午後5時49分PDT


・うっかり曇りの日に実験をスタートしてしまった結果

 原因は天候だ。生憎の曇り空だったため植物の光合成がはかどらず、二酸化炭素を上手く酸素に変換できなかったのだ。

 カーティスさんの最終的なゴールは「二酸化炭素排出と気候変動の圧倒的影響」を探ることだそうで、だから今回の実験も大きな一歩になったみたいだよ。

 天気予報、チェックしなかったんかぁ~い!とのツッコミはさておき。酸素の供給を植物に頼った場合、天気が悪い日が続いたら地球上の動物大ピンチだな。

References:Instagram / written by usagi / edited by parumo
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