イングランドは日本戦に本気だ! 先発・控え大幅変更も18人はNZ戦と同じ
日本代表のリーチ マイケル主将が「エディーさんにはしごかれたからお返しをしたい」と発言したことを知り、トレーニングウェアの花が桜からバラに変わったかつての恩師、エディー・ジョーンズは英国メディアを通じてこう言ったそうだ。
「祈れ、祈れ、祈れ。寺へ行って祈るといい。ただただ祈ること。それが最善だ。我々は絶対に容赦しない」
皮肉で毒っ気たっぷりのジョークが注目の一戦を盛り上げる。
11月17日、ロンドン郊外のトゥイッケナムスタジアムでイングランド代表と日本代表が対戦する。
両チームとも前の試合ではニュージーランド代表に敗れた。日本代表は11月3日に東京で、2軍クラスに31-69と完敗。イングランド代表は10日に、来年のワールドカップで優勝を争うことになるかもしれないベストメンバーのオールブラックスとホームで激突し、15-16の惜敗だった。
イングランド代表はその時のメンバーから先発を11人替えた。しかし、試合登録メンバー23人中18人は同じであり、日本を軽く見ているような布陣では決してない。
共同キャプテンのHOディラン・ハートリーとSO/CTBオーウェン・ファレルはともにベンチスタートで、ゲームキャプテンは50キャップ目となるSOジョージ・フォードが務める。バイスキャプテンは、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズも経験している24歳のハードワーカーLOマロ・イトジェ。
「スワローダイブ」が代名詞で、先週のオールブラックス戦でもトライを挙げたWTBクリス・アシュトンは2試合連続の先発となる。背番号14を与えられたニューフェイス、フィジー出身のWTBジョー・ゾカナシンガも、パワーとスピードを兼ね備えた危険なランナーだ。
2週間前の南アフリカ戦で初キャップを獲得した21歳のザック・マーサーは、NO8で初先発のチャンスをもらった。リザーブに名を連ねた19歳のFL/NO8テッド・ヒルにとっても、日本戦が記念すべき代表デビュー戦になるかもしれない。
試合途中からの出場となりそうなPRカイル・シンクラーは、ニュージーランド戦でハードヒットが光った選手で、日本戦でも“フィジカルスマッシュ”が炸裂するかもしれない。
メンバー変更についてジョーンズ ヘッドコーチは、「今週末は我々にとって、スコッドの選手層をテストするいい機会。多くの選手が、フィニッシャーからスターター、スターターからフィニッシャーまでの役割を変えたのは、チームにとって不可欠な変化だ」とコメントしている。
■イングランド代表 試合登録メンバー(背番号入り)
※ 画像をクリックするとPDFで大きく表示されます。
<イングランド代表 試合登録メンバー>1.アレク・ヘプバーン(エクセター) 2.ジェイミー・ジョージ(サラセンズ) 3.ハリー・ウィリアムズ(エクセター) 4.チャーリー・ユールズ(バース) 5.マロ・イトジェ(副将/サラセンズ) 6.コートニー・ロウズ(ノーサンプトン) 7.マーク・ウィルソン(ニューカッスル) 8.ザック・マーサー(バース) 9.ダニー・ケア(ハーレクインズ) 10.ジョージ・フォード(主将/レスター) 11.クリス・アシュトン(セール) 12.アレックス・ロゾウスキ(サラセンズ) 13.ジャック・ノーウェル(エクセター) 14.ジョー・ゾカナシンガ(バース) 15.エリオット・デイリー(ワスプス)
〔リザーブ〕
16.ディラン・ハートリー(ノーサンプトン) 17.ベン・ムーン(エクセター) 18.カイル・シンクラー(ハーレクインズ) 19.テッド・ヒル(ウスター) 20.サム・アンダーヒル(バース) 21.リチャード・ウィグルスワース(サラセンズ) 22.オーウェン・ファレル(サラセンズ) 23.ヘンリー・スレイド(エクセター)